


今回ドラマ化されると聞いたとき、「ホントにやってくれるかな」ってずっと疑っていたんだけど、ホントにやるって言っていただいて、すごくうれしかったです(笑)。
私の描く漫画は仕事をテーマにした話が多いです。なぜ仕事かというと、女の人も男の人も、仕事を通して成長するしかないと思うんですよ。女性向けの漫画には仕事の話があまりないですよね。恋愛とか三角関係の話ばかりで、残念だなと思います。
女性が仕事をしていくのは当然だと思います。なんで働きたくないと思うんだろう、なんで(結婚して)ぶら下がろうとするんだろう、というのが私から見た謎なんです。
だから、こういう描きっぷりになっちゃう。もしこれから先、私の作品の人気がなくなったり、漫画というものがなくなったり、出版社がなくなったとしても働くと思います。(働かないことで)自由を手放すのは嫌なので。
槇村さとる先生
仕事と結婚の二者択一を迫られている風潮?まったくおかしいですよ、笑っちゃうくらい。政権交代もして、世の中ますます専業主婦なんてやっていられないですよ。景気からいって、もう働くしかないところまで追いつめられているのに、若い子って保守的じゃないですか。親の刷り込みしか入っていないから、どうしても結婚という方向に行っちゃう。もっとこれからの世界を見据えて将来を創造してほしいな、と思います。
(キャストについて)黒木さんは以前も私の『イマジン』(2000年・関西テレビ制作)で美津子さんという大事な役をやってくださって、今回も美姫様という重要な役を引き受けてくださったので感謝しています。あっ、“様”ですか?“美姫”というキャラクターに威厳をこめているんで、あえて“美姫様”と呼ばせてもらいます(笑)。
原作の美姫様のキャラクターは“ババア”なんだけど、よく受けてくださったな、と(笑)。ありがたかったです。黒木さんは、“カワイイ”という役よりは、“コワイ”という役の方がハマっている女優だなと感じていたので、美姫様の強い堂々とした役柄は、ぴったりだと思いますね。
(絹恵役の)香里奈さんは、ちょっとスタイルが良すぎ(笑)。主人公が、“モッサイ”という設定なんですけど、彼女の性格なのか、肝が座っている。自分がどういう風に映っているかとか、キレイに映っていなければ嫌、という気持ちがない人。どんな顔でも構いませんと思って演技をしている。そういう体当たりタイプの性格に好感が持てます。そういう意味では黒木さんにも共通するけど、すごくプロフェッショナルな人ですね。
この作品で一番描きたいのは勇気。
人って、たとえ打つ手が全部なくなっても、勇気があれば行動できるんですよ。
だけど、みんなそういうこと、あまり意識しないでしょ。毎日、時間があっという間に過ぎちゃうから。疲れているし。でも、誰でも本当はやりたいこととか、希望とかを持っていると思う。絹恵の、ちょっと強引に引っ張って、つまずいて、「この辺考えるといいよ」という生き方、考え方が読者(視聴者)に伝えられたらうれしいです。