1月16日(金)曇り
まずは、上海きっての観光スポット“豫園(ヨエン)”にきたロケ隊。ここは面積2万m2の中国式庭園で、今から450年ほど前に四川省の元役人が作り上げた私庭だとか。ここでは亮二、サチ、志摩野、秋本が観光しているというシーンの撮影が行われました。
第1話の後、久しぶりの登場となる秋本了役、佐々木蔵之介さんを直撃してみると…
「お久しぶりの登場となりますが、間があきすぎてやりにくい、とかありませんか?」
「台本は読んでいたので、そういうことはありません。上海に入ってから、他の出演者の方々の様子をみながら、新しく役を作っていくという感じです。」
「もう犯人はご存じなのですか?」
「いえ、まだ知らないんですよ。僕自身も不用意に怪しくしても仕方がないし…。そこのバランスが難しいのですが、犯人探しの謎解きだけではなく、人と人のつながりを見せていくドラマだと思うので、そこを大切に演じていきたいと思います。」
とトライアングルモード全開!改めてドラマへの強い意気込みが感じられました。
そして続いては、“浦東(プートン)新区”の黄浦江(ホアンプージャン)という川のほとりにある中華レストランでの撮影です。
朝に撮った“ヨエン”の前に出てくるシーンで、亮二とサチ、秋本が志摩野と一緒に食事をするというシーンです。
レストランで独り待っていた志摩野は、これまでとは少し違った表情を見せ、3人を温かく迎えます。その席で志摩野は、初めて自分の過去(生い立ち)をゆっくりと語り始めるという重要な場面。志摩野、サチ、亮二、秋本…。それぞれの心の機微が複雑に絡み合います。キャストの一人一人が監督と相談し、表情の細部まで確認していきます。そして丁寧に、丁寧にカットを重ね、撮影は深夜にまで及びました。
1月17日(土)曇り
上海の朝は意外と厳しく、陽が昇るまではかなり冷え込みます。15分もすると、足もとがジンジンして感覚がなくなっていきます。
この日は、通称「上海日比谷公園」で撮影が行われました。もちろん上海に「日比谷公園」というものはなく、その雰囲気がそっくりなためスタッフが勝手につけた名前だそうです。ここは360度見渡すとビル、ビル、ビル!が建ち並び、近代的な雰囲気のする美しい公園です。周りは銀行、保険会社、超高級ホテルなど、ここ10年ほどで上海の経済を支えるほどになったビル群がそびえ建っています。
そんな中、さわやかな公園で秋本と亮二のシーンが撮影されました。
そして第2現場へ移動。次は“外灘(バンド)”というところで、上海を訪れる観光客の多くが足を運ぶという観光スポットでの撮影です。
対岸には浦東のモダンなビル群が見え、川を挟んで東西の対比が面白い場所です。ここには観光客のほかにも家族連れやカップルもたくさん憩っていて、撮影のたび散歩する足を止めてもらったり、静かにしてもらったりと、多くの方々に協力していただきました。
まだ詳しくは言えませんが、亮二、サチ、秋本のシリアスなシーンの撮影が行われました。内容はぜひ、放送でチェックしてみてください!
続いての現場は、“東台路(ドンタイルー)”という古玩街で、小さな骨董屋台がひしめく市場の奥です。これまでの近代的な上海とは180度違った雰囲気で、一帯は古い街並みが続きます。家の軒先には、洗濯物がズラ~リ!美術スタッフが苦労して用意したのかと思いきや、これは正真正銘本物の洗濯物だったのです。しかし、これだけで驚くなかれ!干してある洗濯物の中に、よ~く見ると、なんとニワトリ(もしくは鴨?アヒル?ガチョウ?)や魚、そして肉の塊が干してあるではありませんか!これにはキャスト陣もびっくり!広末涼子さんは「上海には4~5回来たことがありますが、このような場所は初めてです。ヨエンなどの観光地とは違った雰囲気なので撮影も臨場感があふれ、今からどんな映像になるのか楽しみです。」とコメント。貴重な場所での貴重な撮影に、役者魂が燃えるのでしょうか!
ここでは、ちょっと怪しげな雰囲気を利用して、ストーリーも動きのある展開を見せます。ここでは志摩野の正体が見え隠れするので、お見逃しなく!
ここでちょっと一息。

- 其の一:なぜそんな食べ物を軒先に干しているのか?
- 現地スタッフに聞いたところ、答えのヒントは「旧暦の正月(春節)」にあります。上海ロケは旧正月の直前の1月中旬に行われていましたが、2009年は1月26日(月)が春節にあたり、日本のように中国でもご馳走を用意する習慣があるのだとか。昔は中国も貧しかったため、食べ物を事前に確保し、干してお正月に備えたそうです。

- 其の二:ずら~りと並ぶ洗濯物の中に、赤いパンツがぽつぽつと…。
- 写真ではわかり辛いのですが、東台路(ドンタイルー)の家の軒先に干してある洗濯物の中に赤いパンツがぽつぽつと干してありました。良く見るとその数は少なくありません。これも何か意味があるのかと現地スタッフに尋ねたところ、中国ではいわゆる「年男・年女」にあたる年は赤い下着を年中、身につける習慣があるそうです。赤いパンツを干していた家には、誰か「年男・年女」がいたのですね。佐々木蔵之介さんも撮影中、この赤いパンツが気になっていたそうで、この言い伝えも既にご存知でした(さすが!)。お話を聞いているうち、なんとご自身も10年くらい前から、舞台の初日には験担ぎのため(!?)赤いパンツを穿いているというお話が飛び出し…。ちなみに、舞台の時だけで、ドラマのクランクインには穿かないそうです(佐々木さん、貴重な情報をありがとうございました!)。
さてお話は戻り、志摩野鷹也といえば、上海で生まれ育ったという設定なのですが、志摩野を演じる堺雅人さんはたびたび中国語を話すことになります。堺さんは上海ロケの移動中、ずっとテンションアゲアゲで、ロケバスから眺める看板にわからない字が出てくると、すかさず「あれ、何て書いてあるんですか?」などと、現地コーディネーターさんを質問攻め!その向上心たるやものすごい勢いで、こちらまでウキウキするほど楽しんでいらっしゃいました。
そして、その堺さんの努力は、台本上にも表れます。前出のレストランでのシーンでは、オリジナルで北京語の台詞を足してしまうほど!また、3日目に撮影したあるシーンでは、中国語のセリフを堺さん流にアレンジ。初めの1行を北京語で、続く1行を上海語で話すという高度なテクニックを見せて下さいました。そして中国の漢文を例えるセリフ収録のときには、「テストを受けてるみたいだったよ!」と撮影終わりで思わず本音を見せる堺さんでした。なぜそんなにも中国語に興味があるのか?また、なぜそんなすぐに中国語が話せるのか?マネージャーさんに尋ねたところ、堺さんは大学生時代に少しだけ中国語を勉強していたという事実が判明!これにはプロデューサーも驚きで、嬉しい誤算だったとか!
随所に登場する、堺さんの中国語も見どころのひとつですので、必ずチェックしてくださいね!
無事に撮影を終えた3日間。
最後に、主演の江口洋介さんから一言!
「今回の撮影は、近代的な新しいイメージの上海と、ある意味刺激的な古い街並みの上海での撮影となり、その対比が映像に表れてくると思います。中国のエキストラの方とスタッフの方、総勢150人くらいでの撮影は順調で、話もだんだん佳境にはいっていきます。一体、犯人は誰なのか?この上海ロケの中にいるのか?これからますます面白くなると思いますので、ぜひご期待ください。」
<この上海ロケの映像は、第7話・2月17日(火)に放送です!>
「第7話を担当する木内監督からのメッセージ」

- この7話では、志摩野の出生の秘密、そしてサチの過去が明らかになります。また、25年前の佐智絵ちゃん殺害事件の何かを知る同級生・秋本が再登場します。これからストーリーに新たな展開がみられるのか!?ぜひ隅々までお楽しみください!