出演者

【コメンテーター】
飯田 豊 立命館大学産業社会学部教授
しまだあや エッセイスト

【司会・進行】
関 純子(関西テレビアナウンサー)
林 弘典(関西テレビアナウンサー)
わかぎゑふ 劇作家・演出家、飯田 豊 立命館大学産業社会学部教授、関 純子、林 弘典

番組紹介

『カンテレ通信』では関西テレビの番組や社としての取り組みについて、より多くの、より掘り下げた情報を提供し、又、視聴者の皆様の声に耳を傾け、さらに身近な放送局となれるよう取り組んで参ります。

7月14日(日)

ご意見ピックアップ

関西テレビに寄せられた視聴者の皆様からのご意見・お問い合わせを紹介し回答する「ご意見ピックアップ」のコーナー。今回は「Jアラートで中断したドラマを再放送してほしい」と「ザ・ドキュメントが再放送で見られてよかった」という二つのご意見にお答えします。

『カンテレ通信』では皆様からのご意見をお待ちしています。番組でご意見が採用された方には、月曜日~金曜日の午後1時50分から放送している「旬感LIVEとれたてっ!」などの、カンテレ特製グッズを差し上げます。

『アンメット ある脳外科医の日記』 (メール/同様のもの多数)

  • 毎週、放送日を楽しみに拝見しております。第7話はJアラートの発令により最後10分余りが途切れてしまうイレギュラーな放送となり、とても残念でしたが、致し方ないと存じております。ただ毎週、全話を録画し保存しておりますので、再放送がないのはとても残念です。カンテレさんのドラマですので、関西でも第8話放送前に再放送していただきたいと存じます。

    【林アナウンサーの補足】
    ご意見にもありました通り、この日は北朝鮮のミサイル発射を受けて、政府が午後10時46分にJアラート=全国瞬時警報システムを発出したため、ドラマの放送を一時中断。その後、「避難呼びかけ」が解除されたため、約30分後に、中断したところから最後までを放送しました。ただ、この方のように、「中断のない形で再放送して欲しい」との声が、全国の他の地域からも含めて、3日間で200件以上寄せられました。

  • 総合編成部の回答

    カンテレのドラマをご覧いただき、ありがとうございます。5月27日の第7話については、Jアラート発令で放送が中断したため、カンテレでは4日後の深夜にローカル枠で再放送しました。月曜夜10時のドラマ枠はカンテレ発の全国ネット放送ですが、再放送をする場合は系列各局のローカル放送枠で行うため、再放送をするかどうか、いつ再放送するのかは、系列各局が判断します。結果的にこの第7話は、『アンメット』を放送しているフジテレビ系列の全ての局で再放送していただきました。カンテレの放送エリア以外では、お住いの地域のテレビ局のホームページをご覧いただき、再放送の有無や、再放送の日時をご確認いただければと存じます。

    【林アナウンサーの補足】
    関西テレビは、系列各局に「再放送用に番組を提供できます」とは言えますが、最終的に再放送するかどうかは、全国それぞれの放送局が判断することなのです。

  • コメンテーターから

    しまだあやさん
    3日間で200件以上ということは、「とても愛されている番組なんだな」と思いましたし、ちょうど(見逃し配信サービスの)TVerなどで、再生回数の上位に挙がっているという情報も見ました。たくさんの連携プレーの上に成り立っている再放送だったんだなと思います。特にドラマだと、見ているときに中断せずに、気持ちを昂らせながら最後まで思いを寄せたいっていう気持ちは、とてもよくわかるなと思いつつ、どうしても入れるべき大事なお知らせですよね。私も昔に録画したものを見ていると、速報がそのまま入っていることがあります。その時には「確か、この時にこういうことがあったなあ」とか、地震速報だったら「そういえば防災は大丈夫かな」とか思い返すきっかけにもなるので、そういうふうに考えるのもありなのかなと思っています。

    飯田豊さん
    僕も録画して繰り返し見るドラマがありますので、とりあえず見逃し配信で視聴できる時代とはいえ、「レコーダーにコンプリートしておきたい」という皆さんの気持ちはよくわかります。回答に「関西テレビの立場としては」とありましたけれども、民間放送局というのは、地域ごとに独立した経営がおこなわれている反面、ほとんどの番組は東京や大阪の局から全国の系列局に供給されているという現状があります。今回はその弊害といいますか、不便な面が浮き彫りになったケースですが、例えば(被災地では)災害復興に関する報道など、地域に根ざした課題を優先しなければならない場合もあります。したがって放送局の大きさに関わらず、あくまで(地方局との)対等な関係のもとで、各局が「いつ、何を放送するのか」を主体的に判断するということは、放送の自主自律という観点から非常に大事なことだと思います。

『ザ・ドキュメント 逆転裁判官の真意(再放送)』(60代/男性/メール)

  • 良かったです。とても勉強になりました。裁判の現実を知って、ショックでした。元裁判官である福崎さんや木谷さんの言葉には、もちろん重みがありましたし、他の弁護士さんたちの本音を聞くことができて良かったです。また、映画監督の周防さんの裁判官に対する評価にも衝撃を受けました。

    【林アナウンサーの補足】
    この番組は、2017年に退官した元裁判官が、キャリア最後の1年半の間に、逆転無罪の判決を7件も連発したことを受け弁護士資格を持つカンテレの記者が、本人を含めて様々な関係者を訪ねて、その真意を探っていく…というものです。初回の放送は去年11月で、5月に再放送されました。

  • 報道センターの回答

    この番組は去年11月の放送直後から反響も大きく、今回、再放送しました。ご感想も頂き、ありがとうございます。関西テレビでは「ザ・ドキュメント」というタイトルで年に6本、不定期でドキュメンタリーを放送しています。ドキュメンタリー番組は、ローカル放送で深夜に編成されることが多いので、放送エリア外の方や見逃した方にも見て頂けるよう、カンテレNEWSの公式YouTubeなどで配信もしています。

  • コメンテーターから

    しまだあやさん
    私もこの番組をYouTubeで拝見しました。素晴らしい番組で、(放送している)時間帯に活動している方にとっては、YouTubeや再放送で触れられるのはとてもうれしいです。また、こういったドキュメンタリーって、興味がある方は自分で検索したり、「録画しよう」という行動をされると思うんですけど、たくさんの方に届けたい時に、まだその分野に興味を持たれていない方、その世界を知らない方が、ふとYouTubeだったり、再放送で偶然出会う、つまり見る機会が増えるっていうのはとても大事なことだなって思いました。

    飯田豊さん
    “弁護士資格を持つ記者”というのはかなり珍しい方だなと思って、私もこの作品を拝見しました。放送局のドキュメンタリーは、最初は単発のニュースだったり、街ネタだったりしても、もっと“掘り下げる価値がある”と判断すれば、長期の調査報道や密着取材に発展させていけるのが強みだと思います。裏を返せば、この「逆転裁判官の真意」もそうですけど、過去のニュース映像などを二次利用することで、長いタイムスパンの番組を“ゼロから作り上げることができる”のも面白いところだと思っています。ひとつめのご意見とも重なるんですけど、日本では“県域の放送局”がそれぞれ、地域の歴史や地域の課題を踏まえたドキュメンタリーを制作しているのが大きな特徴です。関西以外でいえば、北海道地域では“アイヌ差別の問題”だったり、東北地方では“東日本大震災の風化の問題”だったり、“急激な過疎化の問題”だったり、そういった題材でいろいろな番組が作られています。(その多くが深夜枠で)なかなか見てもらえないという課題は同じですけれど、他の地域でも最近は視聴できる番組も増えていますので、(全国の)多くの方にぜひご覧いただきたいなと思っています。

カンテレACT

関西テレビが、様々な事業や社会貢献へのアクションを通して、どのように企業としての社会的責任を果たそうとしているのかについてお伝えするカンテレACTのコーナー。今月は「関西テレビ青少年育成事業団」と、“こどものための博物館”「キッズプラザ大阪」がタッグを組んで開催したイベント、『アウトドアと防災について考えてみよう』について、ご紹介します。
テントの設営を覚えなくても「立てた経験」が役に立つことも
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クイズ形式で防災に役立つ知識を増やしていく
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ゲストは青少年育成事業団の石巻ゆうすけと近山真由美
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インフォメーション

次回予告

  • 『カンテレ通信』は皆様のご意見をお待ちしています。

    次回の『カンテレ通信』は、2024年7月28日(日)あさ6時30分放送です。