文房具屋で

2025.03.28

仕事でノートが必要になって

商店街の古い文房具屋へ飛び込むと

店の奥になつかしいものが

ぶら下がっていた。

 

時代がかった筆文字が

表紙に踊る、通い帳。

 

買い物を現金払いでなく

後日まとめて勘定するために

その都度、記録しておく帳簿だ。

 

思い出すのは信楽焼のたぬき。

 

文房具屋で見つけたのと同じ

「御通」と書かれた通い帳を

手にぶら下げている。

 

 

この通い帳、中はシンプル。

何をいつ、いくら買ったか

日付と名目を書き込む。

 

実は私がこどものころ

家は雑貨屋を営んでいて

ご近所さんは通い帳を使って

財布を持たずに買い物をしていた。

 

スマホでピッと決済するのが

当たり前になったこの時代にも

半世紀も前の記憶にあった通い帳が

新品で売られているとは

知らなかった。

 

店の人によると

今でもたまに買う人がいるそうだ。

 

店に残っていた筆書き表紙版は

これが最後の一冊ということで

なつかしさから手に入れた。

 

どこか使える店はあるかな?

未完の大器

2025.03.14

みかんを食べていた時のこと。

よく見ると、かわいいのがひとつ♡

 

取り外して

くらべてみると

やはりずいぶん小さい。

 

いや、もしかして・・・

 

小さい方が普通のサイズで

大きい方が異常に大きい!?

 

この2枚の写真だけでは

そんな疑念が生じるかもしれない。

 

念のため私の手の上にのせて📸

 

もちろん

撮影したあとは

おいしくいただいた。

あがるとのぼる

2025.03.07

陸橋に注意をうながす赤い文字が。 

 

よく見ると

柵の支柱と足元の土台で

書いてある内容が微妙に違う。

 

柵の支柱は「のぼるとキケン!!」

柵の土台は「あがるとキケン!」

 

この違いはなんだ?

 

両方「のぼる」でも

両方「あがる」でも

いいような気がするのだが・・・

 

 

「のぼる」には

「山にのぼる」のように

自分の意志で労力を費やして

上へ向かっていく印象がある。

 

そういえば

「柵によじのぼる」

とはいうけれど

「柵によじあがる」

というのはきいたことがない。

 

 

一方で

足元の土台は低く

「よじのぼる」必要がなく

ひょいと「あがる」ことができる。

 

 

そんなわけで

2つのメッセージを

自分なりにまとめると・・・

 

土台にあがって

柵によじのぼるのは

キケンだからやめよう!

 

これで、一丁あがり!?

昭和スタイル

2025.02.28

今年は昭和100年。

 

街角には今も

昭和の名残があるが

風前のともしびとなったものも。

 

写真の現像なんて

長いこと頼んだことがないな・・・

 

と思っていたらやはり

 

終わっていた。

 

写真といえば

こんな看板を発見!

 

 

こちらもさすがに

看板だけが残ったようで

店が営業している気配はなかった。

 

一方こちらは

今も昭和スタイル!

 

 

できれば

黒電話のダイヤルを

ジーコジーコと回して

注文したいものだな・・・

都市の静脈

2025.02.14

大阪の街を歩くと

万博が近づいていることを

足元から感じることができる。

 

万博のキャラクターの

ミャクミャクがほほ笑む

下水道のマンホールの派手なふた。

 

命に欠かせない水を運ぶ上水道が

都市の動脈であるならば

汚水を運ぶ下水道は

都市の静脈だろう。

 

まさにミャクミャクと

地下を流れているのが

マンホールだ。

 

一方、こちらは

公園の片隅で出会った

一列に並ぶマンホールのふた。

 

近くの壁には

こんな説明書きが。

 

 

災害が起きたときには

トイレになって助けてくれる

頼もしいマンホールのふただった。

 

「いざというときは

ぼくの顔を外してね」

 

マンホールのふたが

丸顔の正義のヒーローのように

語りかけてきたような気がした。