オンブズ・カンテレ委員会 特選賞の決定について
2020年4月22日
「オンブズ・カンテレ委員会特選賞」2部門の賞が次の通り決定いたしました。
※ 番組・DVD部門
特選賞 |
報道局 ザ・ドキュメント「裁かれる正義 検証・揺さぶられっ子症候群」 |
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委員の講評
- この番組は、第1審で有罪判決を受けた女性の事件について、その根拠とされた「揺さぶられっこ症候群(SBS)」に診断ミスの可能性があるということを丁寧な取材を通じて明らかにした、優れたドキュメンタリーである。この裁判で裁かれたのは、実は、捜査当局、専門医やメディア、ひいては社会のあり方だったという最後の問題提起は、今後、同様の冤罪を生まないためにも大きな意義がある。番組が取り上げた事件では大阪高裁の無罪判決が確定したが、別の同種の事件では、今年2月の大阪高裁の無罪判決について大阪高検が最高裁に上告した。この番組はこれからも多くの人に視聴してもらうべきである。
- 地道な取材を高く評価したい。報道機関としての関西テレビへの信頼感を高める番組であった。また、当初誤ったメディアスクラム的な取材・報道をしてしまったメディアに対する批判も貴重なものであった。今後は、なぜ、そうした初期報道をしてしまったのかの検証も期待したい。
※ その他活動部門
特選賞 |
事業局事業部・制作局制作部 番組連動イベント 「よ~いドン!歌謡祭」 |
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委員の講評
- 「よ~いドン!」という人気番組を手がかりに、関西テレビと視聴者が直接つながる機会を生み出した好企画である。
これからもこのような企画を通じて、視聴者と良好な関係を築いてますます信頼を得ていってほしい。 - 単なるファンの集いと言うだけではなく、話題性豊かな出演者を集め、イベントとしても成功している。またこのイベントと番組との連動も巧みであり地域に根ざしたこの番組の魅力をさらに高める結果となっている。
表彰について
新型コロナウィルスの感染拡大状況を考慮して今回は、表彰式を開催せず、事務局から、各部門の特選賞作品・活動の担当者に、賞状、副賞目録が授与されました。
以上