2021年11月26日(金)深夜1:25~2:25
令和3年度文化庁芸術祭参加作品
女性がすーっと消えるまち

令和3年度文化庁芸術祭参加作品

内容

城崎
「若い女性たちがすーっといなくなったんですね。
帰らないという判断をするだけで消えていくんです。恐ろしいことです。」

厳しい表情で語るのは、中貝宗治さん。
4月まで、人口約8万人の地方都市、兵庫県豊岡市の市長だった。

10代のときに進学や就職などで豊岡を出ていき、20代になって戻る割合、
「若者回復率」を調べたところ、女性が「消えていた」ことがわかった。
中貝さん
なぜ女性は戻らないのか。
「ジェンダーギャップが相当、足止めになっている。」
この答えに行きついた。

番組では4月に誕生したばかりの「ジェンダーギャップ対策室」に密着。
取材で耳にしたのは、たしかに「男社会」というにふさわしい言葉の数々だった。
「政策が男性だけで決められていくのを感じました。」
「町内会長は全員男性。」
「女の人が出てきたら、他になかったのかという空気。」
「女性はキャリアアップしたくないと思い込んでいた。」
ジェンダーギャップ対策室
でも、豊岡ではいま、その状況が変だったと、気がつく人が増えてきている。

本当は、日本全体の問題である「ジェンダーギャップ」。
どんな風に変化が広がっていくのか、取材した。

ナレーション

谷元星奈(カンテレアナウンサー)
豊田康雄(カンテレアナウンサー)

スタッフ

ディレクター
:柴谷真理子
撮影
:永田耕一
編集
:津田久嗣
プロデューサー
:萩原 守