1月18日(土)

今回の出演者

阿佐辰美

生年月日:2000年8月27日
身長:178cm
出身地:大阪府
趣味:映画鑑賞・スノボー
特技:殺陣・腹踊り

毎週月曜よる10時から放送中のドラマ『秘密~THE TOP SECRET~』(カンテレ・フジテレビ系)に小池穂高役で出演。
阿佐辰美
阿佐辰美

ストーリー

私が出会ったのはイマドキ珍しい、あるものを持っていない男性で…。

買い物の帰り道、私は紙袋から取り出した新年の手帳を眺めている。
「いい手帳買っちゃった~!今年は予定をバンバン入れて充実した1年にするぞ!」
上機嫌で手帳をしまい、歩き始めたとき、男性とぶつかり紙袋を落としてしまった。

「きゃっ!」と私が声を上げてよろけると、男性は自分の持っていた紙袋を投げ出し、咄嗟に私の体を支えた。
「大丈夫ですか?」と男性が尋ねると、「え、ええ…」と私が応える。

「よかった…すみません、気づかず当たってしまって…怪我はありませんか?」
男性は私を抱きかかえた状態で、更に私に声をかける。
「大丈夫なんですけど…ちょっと近いです…」と私。

「…あぁ!すみません」
男性は急いで私から離れると、落としていた紙袋を私に渡した。
「はい、じゃあ、これで!」
そういうと、男性はその場から立ち去って行った。

その後、私が紙袋の中を改めて確認すると、中には私の手帳ではないものが入っている。
「…ん?これってすずり?あれ?私の手帳は?」
そう、私が男性とぶつかったときにふたりの袋が入れ替わってしまっていたのだ。

私は急いで男性を追いかけ、再び声をかける。
「すみませーん!」と私が呼び止めると「あれ、さっきの!どうしました?」と男性が振り返る。
そして私は「たぶんなんですけど、荷物間違っちゃってると思います」と袋の中身が違っていることを伝えた。
それを聞いた男性が改めて袋の中身を確認する。
「えっ…?あ、ほんとだ!何度もすみません」
男性と私はそれぞれの荷物を交換する。

すると男性は何かに気づいたように、私の洋服を指さして言った。
「あ、ちょっと待ってください、それ…」
私が自分の洋服を見ると、なんと白いズボンと手のひらが墨で汚れていた。
「えー!何これ?!」と私が驚いていると、
「たぶん墨が手についてズボンも汚れたんだと…」と男性が申し訳なさそうに言う。
「はぁ…これってなかなか取れないですよね…」と私が落ち込んでいると、男性が言う。

「それなら…ちょっとまだ時間ありますか?」

男性こと、阿佐辰美さんが運転する車に乗った私たち。
運転席の阿佐さんが「そこのボックス開けてください」と私に言う。
私が助手席前のダッシュボードを開けるとスプレー状の汚れ落としが入っていた。
「これで洗ってあげればキレイに落ちると思います。よかったら使ってください!」と阿佐さん。
私は「ありがとうございます!」とお礼を言いながら、思い出したように気になっていたことを尋ねる。
「すずりとか墨とか…書き初めでもしてたんですか?」
すると、阿佐さんから意外な答えが返ってきた。
「いえ、僕、水墨画を描いてるんです」
「水墨画?」と私が聞き返すと、
「はい。うちの家系は先祖代々、水墨画を描いてて、それで僕も水墨画を」と阿佐さんが続ける。
「へぇ!水墨画家さんなんて初めて出会いました!」と私が言うと、阿佐さんは照れるようにはにかんでいた。

結局、家の近所まで送ってもらった私。
「家までわざわざすみません…」と私がお礼を言う。
すると阿佐さんは「あの…よければ今度お詫びさせてくれませんか?」と申し出る。
「そんな、いいです、いいです」と私は気遣いに申し訳なさそうにしていたが
「いえいえ、それじゃあ僕の気が済まないんで。何かご馳走させて下さい」と阿佐さんも引かない。
「そうですか、じゃあ連絡先を…」と私がスマホの二次元バーコードを読み込むカメラを起動させた。
しかし、阿佐さんは取り出した紙に筆で電話番号を書いている。
「いや、書かなくてもカメラで読みこんだら交換できますよ」と当たり前のことを言う私。
すると阿佐さんからは思いもよらない一言が。
「それが…実は僕スマホ持ってなくて…」

「え、スマホを持ってない???」

次回、スマホ持たない系男子との恋物語が始まる!

先週のクイズと答え

出会った彼の職業は?
(3)水墨画家