主演:五百城茉央 (乃木坂46) 共演:山村隆太 (flumpool)、武田梨奈、樋口幸平、山下永玖(ONE N’ ONLY)、濱正悟 登壇 1話先行上映&完成発表トークイベントオフィシャルレポート

共演:山村隆太 (flumpool)、武田梨奈、樋口幸平、山下永玖(ONE N’ ONLY)、濱正悟 登壇
1話先行上映&完成発表トークイベントオフィシャルレポート
本作は、偏差値78超の天才高校生・仲野茜(五百城)が、ある殺人事件の犯人と思われる青年・黒川悠(山村)と出会い、学校で小さな事件を起こしたことをきっかけに、やがて日本を震撼させる連続殺人事件に発展してしまうミステリーエンターテインメント。

続けて、仲野茜役については「そばから見ると頭もよくて、きっといろんな人から羨ましがられる存在だと思うんですけど、茜自身の心の中は空っぽというか、感情が動かない日々を送っている中で、殺人事件が起こって黒川という人物に出会い、少し心が動かされたことが茜にとっては物珍しいことだったから、その沼にハマっていってしまうというお話なんですけど、つまらない人生を変えたい、人生を面白くしたいという気持ちは私もわかるなと思うので、“この感情は私にとってはこれかな”って考えながら演じていましたね」と打ち明け、「だけど、放送されてみなさんに届くのはめっちゃ不安です」と率直な心境を吐露した。





武田も、主演が決まった際にすぐに濱に連絡をしたそうで「どういうシーンにしていこうかという話し合いをさせていただいたので、息が合ったシーンになっているかなと思うんですけど、監督からは漫才だったりコントのようなテンポのいい感じになりすぎないでほしいと言われていたので、そこの塩梅は2人で考えながらやりました」といい、「話し合えるやりやすさと、慣れが出ないようにという難しさはお互いに感じていて、(慣れが出ないように)最初に本読みもしませんでした」と共演経験があるからこその難しさも明かした。
さらに、普段は音楽のフィールドで活躍している五百城と山村だが、演技で共演した感想を求められると、五百城は「撮影を1・2回したあとに、2人でインタビューを受ける時間があったんですけど、私はまだ19歳なので人生経験も浅い中で、(山村は)いろんな経験をされてきた方だから出てくる言葉が深いなというか、私も学ばせていただいたことがたくさんあったので、その日は印象に残っています」と話し、「その言葉をそのままお返ししたい」という山村は「僕は演技の中で『こうやって』と言われても自分の中で解釈してやるのが難しくて、不器用な人間なんですけど、五百城さんは監督から言われたことへの瞬発力や適応力、茜に対しての読解力みたいなものがすばらしいなと思って、どういう19年を生きたらこんな風に生きられるんだろうって。年齢を誤魔化しているんじゃないかと思うくらいでした」と絶賛。MCから「21歳差」と声をかけられると、山村は「言わないでください」と突っ込んで会場の笑いを誘いつつ、「こっちが引っ張られていく感じでした」と舌を巻いた。
そして、学校パートの現場の雰囲気を聞かれた五百城は「最初はみんな緊張していたんですけど、樋口さんを筆頭にみんなを明るく盛り上げてくださって、そのおかげで私もほかのキャストのみなさんとしゃべれるようになって、『今日のお弁当なんやと思う?』ってお弁当あてをやったり(笑)、学級日誌みたいな自由に書けるノートがあったので、みんなで写真を貼って書いたりして、擬似高校生活を味わえて楽しかったです」と声を弾ませ、1年前まで高校生だったのではと声が飛ぶと「ちゃんと高校に通ったのは1年くらいで、高校生活してみたかったなという気持ちもあって、制服がみんなちょっと変わっていておしゃれな学校だったので、学校で制服を着てというのも楽しかったですね」とうれしそうに話した。
また、殺人事件の犯人と思われる謎の男という特殊な役を演じた山村は、どのように気分転換をしていたか尋ねられると「普段、音楽をやらせていただいていて、作詞をやっているんですけど、何時間も考えて頭がぼーっとしてきたときはラムネを食べるんですよ。ブドウ糖なんですけど、それを食べるとスッキリして作業にかかれるので、今回もベンチコートにラムネを潜ませて演技をしていました」と明かし、五百城も同じラムネを持っていたそうで、山村は「勝手に食べたのかなと思いました(笑)」とにっこり。
これに五百城は「私も昔からラムネが大好きで、まったく同じラムネを現場に持っていってたんですよ。それで『ラムネ食べるね』って声をかけてくださって、『好きなんですよ』って言ったら、『僕も』って言ってバッグから4個も出てきたんですよ(笑)」と明かし、山村は「大人気のラムネで、コンビニとかで売り切れるので買い占めているんです(笑)」告白。五百城は「そのラムネを私以外で食べている人をあまりみたことがなくてびっくりしました」と目を丸くした。
そして、本作の内容にちなみ、最近疑ってしまったことを聞かれると、五百城は「最後のほうの撮影で、濱さんが、撮影していた場所で『小さい女の子を見た』って言ってらっしゃって、結局『そんな子いないよ』ってなったんですけど、武田さんも顔に見える怖い壁の写真を見せてくださって、そのあとにそこで撮影だったので、普通にめっちゃ怖くて、ずっとその建物は大丈夫なのかなって疑っていましたね(笑)」とエピソードを明かし、武田も「初日に濱さんが『さっきの小さい女の子どこ行った?』って言い始めて、現場がざわついたんですけど、刑事のシーンはもしかしたら女の子が映っているかもしれません」とニヤリ。濱は「階段がL字で、そこからスタッフさんがちょこっと出ていて、子どもに見えたのかなって自己解釈しました」と語った。
また、武田は「1週間くらい前の出来事なんですけど、詐欺の電話に遭いまして、『◯◯警察署の者ですが、あなたが詐欺グループの一員として疑いをかけられています』と言われて、テンパっちゃって『見覚えがない』という話を8分くらいしちゃいました」と苦笑し、「ちょっとおかしい言葉をしゃべっているので、吹っかけたら舌打ちをして切られました。8分気づけなかった自分に悔しくて、刑事役をやっていたのでもっと疑わないといけなかったなと思いました」と後悔。どう吹っかけたのかと追求されると「本当なんですけど『◯◯警察署に知り合いがいるので、電話して確認していいですか?』って言ったら、『チッ!』って言って切られました(笑)」と明かした。
さらに樋口は、教師役のなすびと生徒7人が同じ楽屋で待機していた際に、なすびが地元のおいしい干し芋を配ってくれたそうで「まず女性のみなさんにお配りしていたんですけど、僕ら2人(樋口と山下)にはなくて、打ち解けていたので『僕らの干し芋はないですか?』って話をしたら、『男性にはないですよ』って言われたんですけどマジだったんです」と嘆き、山村と山下が後日、干し芋をもらったことを明かすと、樋口は「えっ!?僕、後日ももらってないです…。ほんまに嫌われていたかな」と頭を抱えたそぶりをみせ、五百城は「2人(樋口となすび)はいじりいじられみたいなことをずっとされていたので、その仲のよさ故に(もらえなかったのでは)」とフォローした。
最後に、PRコメントを求められると、山村は「この間、最後のシーンを撮ってクランクアップしたんですけど、そのシーン終わりの五百城さんが印象的で、涙を流していて、それを見てこの2か月、茜と向き合って、茜を理解して伝えようとしていたんだろうなと思いました」と五百城を労い、「黒川のセリフで『わからない世界を知りたかった。つまらない日常を彩りたかった』という言葉がありますけど、人を理解することとか、日常を彩るというのは面倒くさいし難しいことがありますけど、数年前までコロナ禍で、人と会えなくて刺激がない中、生きている実感とか、命の尊さ、今という瞬間の儚さみたいなものを感じられなかった時期があった僕らからすると、人と向き合い誰かを理解していく。このドラマはエンターテインメントな部分もありますけど、裏にはそういった強いメッセージが込められているので、そういうものも含めて、みなさんにとってすばらしい作品になってほしいなと願っています」と熱く語った。
そして、五百城は「私はこの作品にいろんなことを教えてもらったなという気がしていて、肩書きとかいろんなものがあると思うんですけど、そういったものだけじゃなく、本当に大切なものはなんなのかというのが、このドラマが作るメッセージにもなっているかなと思っていて、自分も改めて考えさせられましたし、きっと見ている人にもそういったことを考えてもらえるような作品かなと思うので、その部分に注目してこれから楽しんでいただきたいです」とメッセージを送り、「この約2か月間はみなさんに支えられて頑張ることができたので、感謝を伝えたいと思います。本当にありがとうございました。10話まであるので、毎話、考察しつつ楽しんで見ていただけたらと思います」とアピールした。