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コラム

未恋〜かくれぼっちたち〜
2025.1.31(金)
“普通の幸せ”って何…理解者から言われた『あなたは普通の幸せが似合わない』の言葉の意味
よく言われる「普通の幸せ」って一体何なのでしょう?疑問を抱いたことがある人も多いと思います。何が基準?そもそも“普通”って何?

そんなテーマに直面する女性を描いているのが、ドラマ「未恋~かくれぼっちたち~」の第4話。

伊藤健太郎が演じる高坂健斗が、編集者として働く漫画雑誌「コミックブーン」。その編集部に派遣社員として入社したみなみ(愛希れいか)は、そこで、かつて小説家を目指す若者たちが一つ屋根の下で暮らす小説家育成プロジェクト「カンヅメ屋敷」に一緒に参加していた健斗と再会します。
未恋〜かくれぼっちたち〜
(第2話より)
健斗は敏腕漫画編集者としてバリバリ働く傍ら「コミックブーン」の売れっ子アイドル漫画家・深田ゆず(弓木奈於・乃木坂46)と交際中。秘密にしていた2人の関係は、ゆずが編集部で交際宣言したことにより、周知の仲に。
未恋〜かくれぼっちたち〜
幸せそうな健斗とゆずを見て、みなみは小説家を目指していた頃、健斗に言われたある言葉を思い出す。
未恋〜かくれぼっちたち〜
「コミックブーン」に入社する前、みなみは「カンヅメ屋敷」を経て、自身の小説で新人賞を受賞しデビューを果たす。
しかし、周囲の期待にプレッシャーを感じてしまい、受賞パーティーに来ていた健斗に「小説家を辞めて、結婚してよくある幸せになりたい」と本音を漏らす。

みなみが小説家として活躍する一方、小説家という夢を諦めていた健斗。そんな健斗はみなみに対し「みなみさんに、普通の幸せとか似合わなくないですか?」と言い放つ。
未恋〜かくれぼっちたち〜
月日が経ってもその言葉が脳裏から離れなかったみなみは、健斗がゆずに出会って“普通の幸せ”を手に入れた様子の姿を見て、そんな過去がふと蘇る。
未恋〜かくれぼっちたち〜
今では小説家を諦め、子供を授かり“普通の幸せ”を手に入れたみなみ。しかし「自分の言葉が少しずつ離れていく感覚」を感じ「自分の言葉が誰にも届かないのでは」という孤独と向き合う日々。

望んでいた“普通の幸せ”を手に入れたのに、なぜ孤独を感じるのか。それは、ゆずも同じ。

“繋がっているのに、隣にいるのに言葉が届かない”
健斗という隣に寄り添ってくれる相手がいるのに、なぜか心の孤独は消えない。
未恋〜かくれぼっちたち〜
好きな人と一緒にいれたって、子供というかけがえのない存在ができたって、心の孤独は埋められないのはなぜ?思い描いていた「普通の幸せ」を手に入れたのに、いつまでもひとりぼっちの感覚が消えない…結局人は独りで生きていくものだから?この心の穴はどうしたら埋めることができるのか。

そんな孤独と向き合う男女の物語「未恋」。彼女らは、この孤独とどう向き合い、どう成長していくのか。彼、彼女らが行き着く“幸せ”の形とは…?一緒に見届けましょう。