10


夢をあきらめ…支える側で評価される
同僚からミスターリスク回避と呼ばれるほど、徹底した準備でそつなく仕事をこなしてしまいます。
その上、人当たりも良く、見た目も良い。そして、恋人は売れっ子漫画家の深田ゆず…と、仕事もプライベートも非の打ち所がない健斗でしたが、実は夢を諦めたことがありました。
6年前、小説家を目指す若者たちが参加する合宿ワークショップ「カンヅメ屋敷」というプロジェクトに、健斗も参加していました。

しかし、その夢は花開くことなく…。
思いを胸の奥へ閉まい、クリエイターを「支える側の仕事」を選びました。
出版社というクリエイティブのプロたちが集う場所で、小説家になる夢を諦めながら“ミスターリスク回避“としての評価を高めていく…。優秀な編集者として活躍する一方で…ふと見せる彼の表情にはさみしさが残り、見ているものの心に刺さります。
「普通の幸せは似合わない」

書くのやめようかな、普通に結婚して幸せになる…小説家としての実力と才能を持ち、評価も手に入れることができたみなみでしたが、周囲の賞賛や期待を重荷に感じていました。


夢を叶えたはずが…なぜつらい?
健斗とみなみとともに「カンヅメ屋敷」プロジェクトに参加していた沖一平(森永悠希)に2人の関係を問いただすと…。


そんな恋に翻弄されながらも売れっ子漫画家として活躍するゆずも、仕事では成功しながら、心無い読者からの声に頭を悩ませる日々を過ごしていました。
なんでもないような顔で日々を過ごしながらも、それぞれが見えないところで誰にも想像できないような、孤独やさみしさを抱えている。登場人物たちのそんな一面に共感する人も多いのではないでしょうか?
3人はまだ成長の途中です。自分と向き合う彼らの行く末を見守りましょう。