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健斗が働くコミックブーン編集部では、深田ゆずに続く売れっ子漫画家を生み出そうと企画会議が進められていました。
会議の議題は、健斗が発掘した現役大学生 本島りん(外原寧々)の連載デビュー作のマネジメントについて。

「書きたいものが売れるものに直結しなければ、本人の希望をむげにしてしまう」「書きたいものと売れるものを両立するのは無理」「本島りんはどうすれば売れるのか」…そんな話ばかりをして、本人の書きたいものを聞こうともしません。
みなみはしびれを切らし、健斗を問い詰めます。
「彼女の漫画は好きなの?」

そもそも漫画が好きなのか、この仕事が好きなのかと問うと健斗は…。
「好きじゃない」

そんな健斗は好きじゃないことを仕事に選びました。
理由は、好きじゃないことを仕事にしたほうが上手くいく、仕事に感情移入したって判断を見誤ってしまう、と。
みなみは「本当にくだらない」と言葉を吐き、健斗の前から立ち去ります。
好きなことと距離をとって、傷つかない道を選んだ。
そんな健斗に対し、売れっ子漫画家であり健斗の恋人のゆずは、高校を中退し、両親の反対を押し切り家でまでして漫画家になった“好き”のために全てを投げ打ってきた人です。
健斗が仕事に翻弄されている中、ゆずも人生の岐路に立っていました。
実は、大手出版社の編集者に「深田ゆずにしか書けない漫画」を書かないかと話を持ちかけられていました。

そして、ゆずは健斗との会話の中で、まっすぐに読者に本当の感情をぶつけたい、新しい世界を見せたい、と思いを少しずつ言葉にして発することで、ゆずは自分にしか書けない漫画を書くという覚悟を持ち、漫画で本当に表現したかったものは一体なんだったのか、その答えに辿りつきます。



夢を諦めたみなみが出した答えとは一体…。
悩みながらも成長する3人の未来を見届けましょう。