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一見この上ない幸せに思いますが、その反面「好きなことを仕事にする」ことは、挫折や、理想と現実の違いなど“好きだったものが好きではなくなってしまう”絶望も兼ね備えている。
誰もが一度は経験したことがあるであろうこの葛藤。それに向き合う若者を描いているのが、ドラマ「末恋~かくれぼっちたち~」。
孤独と向き合う男女が仕事や恋愛を通して成長していく姿を描くこのドラマ。
主人公の高坂健斗(伊藤健太郎)は、かつて小説家を志し、その情熱は小説家を目指す若者たちが一つ屋根の下で暮らす小説家育成プロジェクト「カンヅメ屋敷」にも参加するほど。しかし彼はいつしかその夢を諦め、現在は漫画雑誌「コミックブーン」編集部で、周りから敏腕編集者と呼ばれるほどに活躍している。




そんな健斗にみなみは「ほんとくだらないよ」とまっすぐな目で言い放ち、その場を去る。

好きなことを仕事にしたら本当に上手くいかないのでしょうか。しかし、好きなことを仕事にしない決断をした健斗は、小説家を目指していた過去に未練があるようで、仕事が上手くいっているようにも見えない…。好きなことを仕事にすると、上手くいかなかった時に失うものは大きい。好きなことを仕事にするのか、好きなことのために仕事をするのか…。この永遠のテーマを、健斗はどう乗り越えるのでしょうか?