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コラム

未恋〜かくれぼっちたち〜
2025.2.13(木)
“好きじゃない”を仕事に…無難な選択で「正解を出す人生」に葛藤
自分のやりたいことがあっても、それを実行に移すことは容易くありません。

今いる場所も悪くはないのに、すべてをリセットして再スタートを切ったり、新しい環境に足を踏み入れたりするのは躊躇する人が多いはず。

そんな中、周りの人たちはどんどん挑戦していくのに、自分だけが取り残されてしまうことも…

そんな大人なら共感できる境遇にいるのが、ドラマ『未恋~かくれぼっちたち~』の高坂健斗(伊藤健太郎)

彼は、コミックブーンという漫画誌の編集者として働くサラリーマン。

社内では仕事ができる人間として知られており、アイドル漫画家の深田ゆず(弓木奈於・乃木坂46)と交際をするなど、順風満帆の人生に思えます。

しかし、実は彼のかつての夢は編集者ではなく小説家だったのです。
夢を諦め、「好きじゃないことを仕事に選んだ。その方がうまくいく」と言う健斗。
未恋〜かくれぼっちたち〜
彼の人生は本当に順風満帆なのでしょうか?
本当にやりたいことから逃げる人生は“正解”なのか“無難”なのか。

そんな中、彼の同僚である鈴木みなみ(愛希れいか)が、編集長に『新連載のストーリーを書かせてほしい』と直談判します。
未恋〜かくれぼっちたち〜
彼女は、かつて健斗とともに小説家を目指していた仲間で、互いに尊重しあえる良き理解人でした。

しかし、彼女は新人賞を受賞したことをきっかけに重圧に耐えられず、小説家の道を自ら閉ざしてしまったのです。
その後、漫画が好きだからとコミックブーンに入社し、健斗と再会。

しかし、この行動については健斗の理解は得られなかったようで口論に…
「逃げ出さないよ!あのときのように!」と覚悟を決めたみなみの顔を見ると、健斗も何も言えなくなります。
未恋〜かくれぼっちたち〜
一方、健斗の彼女であるゆずは「本当に描きたい漫画」を描くために、二人で暮らしていた家を出て行ってしまいます。

彼女はほかの出版社からのオファーを受けていて、環境を変えてでも描きたいことを貫くことを決めたのです。


物語を作ることを諦めず、編集長に直談判したみなみ。

そして、描きたいことを守り抜くために家を出たゆず。

健斗の周囲には一歩踏み出せる力のある人たちがたくさんいます。

そんな中、仕事は仕事。やりたいことはただの夢と切り捨てて生きてきた健斗…

ひとりだけ棒立ちになっている彼が足を進める日は来るのでしょうか?
大人の青春ストーリーから目を離せません。