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…のはずだったのですが。
そんな健斗はなんと最終話の冒頭、上司が会社上層部を前にプレゼンをしている最中に急に立ち上がり、大型新人漫画家の本島りん(外原寧々)を売り出す大々的なプロジェクトの「中止」を求めてしまいます!

それは、誰かにやらされたような人の期待に沿ったものではなく、自分の描きたいものを描いてほしいという願いから生まれた行動でした。

この考えに至るまでに、健斗はたくさんの葛藤を乗り越えていました。
小説家としての才能の違いを目の前にして挫折したり、好きじゃないことを仕事に選んだり、いろんな出会いと別れを繰り返してきた健斗。小説家という夢を抱いていた過去の自分と向き合い、目の前の未来ある漫画家を深い愛を持って支え、すぐ隣で戦い続ける道を選んだのです。
健斗の熱意が伝わり、特に経営陣にも突き刺さり(?)プロジェクトは猶予をもらえることになります。





仕事に夢、恋とさまざまな悩みをそれぞれに抱える若者たちが織りなしてきた「未恋」は最終話でありながら、それぞれの登場人物たちにとっては始まりのようです。