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コラム

未恋〜かくれぼっちたち〜
2025.3.15(土)
最後話だけど…新たな始まり!健斗(伊藤健太郎)が選んだ「やらされるのではなく、やりたい仕事」
3月13日深夜に放送されたドラマ「未恋~かくれぼっちたち~」が、いよいよ最終話を迎えました。
未恋〜かくれぼっちたち〜
小説家になる夢を諦めて漫画編集者として働く高坂健斗(伊藤健太郎)は、人当たりがよくて、イケメンで、仕事ができて同僚からの評判も良い男。

…のはずだったのですが。

そんな健斗はなんと最終話の冒頭、上司が会社上層部を前にプレゼンをしている最中に急に立ち上がり、大型新人漫画家の本島りん(外原寧々)を売り出す大々的なプロジェクトの「中止」を求めてしまいます!
未恋〜かくれぼっちたち〜
騒然とする空気の中、健斗がした主張したのは、「漫画家の納得のいく作品に、まだ辿りついていない。プロジェクトの実施までもう少し時間がほしい」というもの。

それは、誰かにやらされたような人の期待に沿ったものではなく、自分の描きたいものを描いてほしいという願いから生まれた行動でした。
未恋〜かくれぼっちたち〜
デビュー作は自分のために描くべき。連載を持って一番喜ぶのは自分自身のはず。ならば、自分自身が描きたいものを描かなければいけない。

この考えに至るまでに、健斗はたくさんの葛藤を乗り越えていました。

小説家としての才能の違いを目の前にして挫折したり、好きじゃないことを仕事に選んだり、いろんな出会いと別れを繰り返してきた健斗。小説家という夢を抱いていた過去の自分と向き合い、目の前の未来ある漫画家を深い愛を持って支え、すぐ隣で戦い続ける道を選んだのです。

健斗の熱意が伝わり、特に経営陣にも突き刺さり(?)プロジェクトは猶予をもらえることになります。
未恋〜かくれぼっちたち〜
しかし、プロジェクトが先延ばしになったせいで、本島りんの単行本第一巻と、健斗と因縁のある大手出版社の作品の単行本第一巻が同月発売になってしまいました。
そんなライバルになる作品を描くのは、売れっ子漫画家であり、健斗の元恋人である深田ゆず(弓木奈於・乃木坂46)。
未恋〜かくれぼっちたち〜
意図せずライバルとなってしまった2人でしたが、健斗は人知れず限界を迎えていたゆずに気づき、会社を飛び出し駆けつけます。
未恋〜かくれぼっちたち〜
「小説家の夢をあきらめ、好きじゃない漫画の仕事で時間をうめるように過ごしてきたけれど、今は仕事がたのしい」そんな健斗の気持ちを、1番伝えたかった人を考えると、それはゆずだったのです。
未恋〜かくれぼっちたち〜
少しのすれ違いから離れてしまった2人でしたが、お互いの気持ちを確かめ合います。
未恋〜かくれぼっちたち〜
そんな2人を観ていると、夢をあきらめることは終わりじゃない、また新しい夢を見つけて、そこで出会った人たちと共に道を歩いていくことができるだと思うようになりました。

仕事に夢、恋とさまざまな悩みをそれぞれに抱える若者たちが織りなしてきた「未恋」は最終話でありながら、それぞれの登場人物たちにとっては始まりのようです。