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【混迷】維新の会 兵庫の問題だが「国政レベルの重大問題」夏の参院選に「黄色信号」 02月24日 20:42
【吉原功兼キャスター】 会見などで出ました元県民局長の不倫などについてはあくまで立花党首や増山県議が主張したことで真偽不明な情報です。
百条委員会は、斎藤知事が告発された疑惑や公益通報とは関係のない事案と判断しています。
これまで関西テレビは報道するにあたって必要のない情報と考えてきましたが、きょうの放送では、昨日の記者会見の内容をお伝えするために必要と判断しました。
■「維新の支持者に対する背信行為。百条委員会の業務を妨害した偽計業務妨害の疑いも」
3人の県議のNHK党の立花氏と接触した経緯です。
2023年
9月30日 斎藤元彦知事失職
10月31日 兵庫県知事選告示
10月31日 増山県議から立花氏に百条委員会の非公開の音声データとメモ提供
11月1日 岸口県議と立花氏面会 「竹内元県議が知事失職の黒幕」など記載された
文書を手渡した場に同席
11月1日 白井県議が立花氏に電話で接触
11月17日 斎藤知事再選
2024年
1月18日 竹内元県議死亡 自殺とみられる
太田昌克・共同通信編集員は維新支持者への背信にとどまらず、百条委員会の業務を妨害した犯罪行為にも問われかねない重大な案件だと指摘します。
【太田昌克・共同通信編集員】「日本維新の会の関係者によると、『非公開審議の音声データを流した。これだけで除名・議員辞職勧告すべきだ』事案だと。今の対応は生ぬるいと話していた」
「立花氏は他党の党首であるわけだから、維新の会に対する反党行為であり、維新の支持者に対する背信行為でもある。加えて百条委員会が厳正な調査をして県民に報告をするプロセスを踏む中で、秘密情報を第三者に提供することは百条委員会の業務を妨害することになる。信頼を失墜させる偽計業務妨害の疑いも出てくる。非常に重い案件」
■「2馬力選挙は国会でも大きく問題。兵庫発の問題だが国政レベルの影響」
【吉原キャスター】百条委員会の価値そのものも問われていることになりますね。
【太田昌克・共同通信編集員】「このままだといつまでたっても兵庫県民の県政に対する信頼は取り戻せない。非常に深く反省すべき問題」
「人の命が失われた重さ。ここをしっかり認識したうえで、公職に就く者はきのうの会見でもしっかり事実に基づいて発言して欲しい」
「2馬力選挙の問題もおそらく通常国会で大きく問題になってくる。選挙は民主主義の根幹である。これを揺さぶる行為は許されない。ほっておくと日本の民主主義が退廃、棄損されることになる。兵庫発のこの問題は国政レベルの影響があるということを注視していかないといけない」
■維新の会のガバナンス体制に問題
次々と問題が発覚する日本維新の会のガバナンスの問題も問われています。
【日本維新の会・岩谷幹事長の発言】
「兵庫維新の会のガバナンス体制、組織に問題あったかどうかを含め、調査・再発防止に努める」
【日本維新の会の創設者・橋下徹氏のフジテレビ番組内での発言】
「ルール違反の集団になってしまった。本当に申し訳なく思っている。兵庫県議会の維新は解散すべきだ」
■維新関係者「夏の参院選に黄色信号」
太田昌克・共同通信編集員によると「維新関係者は『このままだと参院選は兵庫選挙区は負けるじゃないか』と話していた。維新は大阪で2議席、兵庫で1議席をどうしても欲しいが『黄色信号がともった』と党内に危機感が走っている」と解説しました。
(関西テレビ「newsランナー」2025年2月24日放送)