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【速報】「紅麹サプリ」めぐる健康被害 大阪市が厚労省に報告書を提出 去年市が食中毒と断定03月19日 11:32

小林製薬の「紅麹サプリ」を摂取した人に健康被害が相次いだ問題で、大阪市は19日、厚生労働省に報告書を提出したと発表しました。 小林製薬の紅麹サプリを巡っては腎疾患などの健康被害が相次ぎ、腎障害が確認されているプベルル酸が検出されたことや医師の聞き取りから、大阪市が去年10月に食中毒と断定。 その後12月の対策本部会議において厚生労働省への報告方針を決定し、きょう19日、報告書の提出に至ったということです。 報告書には以下の内容などが盛り込まれています。 ・紅麹原料製造に係るHACCPプランの衛生管理計画の作成に関し、カビが混入した場合の危害が十分に認識できておらず、衛生管理計画内の危害要因の記載としても存在していなかった。 ・2022年9月頃から12月頃にかけて、紅麹菌の培養を行っているゾーン内で工事が行われており、また、その期間中も培養は続けられていた。 ・HACCPプランのCCP(重要管理点)において、必要な検証が行われていない事例や、記録についてのルールの形骸化が確認された。 ・工場内で発生したトラブルは、品質事項等として報告する基準が明確にルール化されていなかったために、報告の要否を現場で判断したり、社内に共有がなされなかった事例が認められた。 ・紅麹原料の増産時期等において、従業員一人当たりの業務負荷が増大していたことが確認された。 ・従業員教育については、OJTによる教育に依拠していたが、適切に記録されていなかった。また、初動の対応について、「医師からの情報提供により、同様の症状の健康被害を複数探知した段階で、営業者が行政に報告していれば、被害拡大の防止につながったものと思われる」と指摘し、立ち入り調査をふまえ、今回の事案の直接的な要因について、 「カビが混入した場合の危害を十分に認識できていなかったこと」だとしています。 さらに再発防止策としては、製造時の管理の一定性を確保することや、カビの発生を確認した場合は清掃など必要な措置をとり、清潔な状態を確保することなどをあげています。

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