
ホテルのイタリアンレストランで食中毒19人発症「サポウイルス」検出 10歳未満から90歳代が下痢など03月20日 21:31
和歌山市は20日、和歌山市内のホテルにあるイタリアンレストランで食事をした19人が食中毒を発症したと発表しました。
■19人に腹痛や下痢、嘔吐などの食中毒の症状「サポウイルス」検出
和歌山市によると、今月13日、公立学校共済組合が経営する「ホテルアバローム紀の国」にあるレストラン「イタリア料理ツインバード」から、「9日の利用者から下痢などの症状を呈しているとの連絡が入った」と保健所に連絡があったということです。
保健所がレストランで食事をした23人を調査したところ、このうち、10歳未満から90歳代の19人に腹痛や下痢、嘔吐などの食中毒の症状が確認されたということです。
また、症状を訴えた11人や従業員1人の便からサポウイルスが検出され、保健所はレストランで提供された食事を原因とする食中毒と断定しました。
発症者は全員快方に向かっているということです。
■和歌山市はきょう20日の1日間の営業停止処分に
9日に提供された食事は、生ハムと水牛のモッツアレラチーズ、スフレフロマージュ、マグロのミ・キュイとアワビ、エビ、タコ、イカ、野菜のコンポジション、鴨のローストと貝柱のポワレ、豚肩ロース肉の煮込み、桜鯛のコンフィー、牛ロース肉の低温ロースト、フルーツタルトでした。
料理を提供した「イタリア料理ツインバード」は、今月14日から自主的に休業し、再発防止に着手していて、和歌山市は20日、1日間の営業停止処分にしました。
今回検出されたサポウイルスはノロウイルスと同様に感染性胃腸炎を引き起こすウイルスの一つで、潜伏期間は12時間から48時間程度で、吐き気や嘔吐、下痢などの症状がみられます。
和歌山市は、手洗いや食品の十分な加熱を呼び掛けています。