同性婚を認めないのは「違憲」大阪高裁判断「個人の尊厳を著しく損なう不合理なもの」03月25日 11:51
同性婚を認めないのは憲法違反として、同性のカップルが国を訴えた裁判の控訴審で、大阪高等裁判所は一審判決を覆し、「違憲」の判断を示しました。 京都などに住む3組の同性カップルは、法律上、同性同士の結婚を認めていないのは憲法違反だとして、国に損害賠償を求めています。 一審の大阪地裁は3年前、「憲法が規定する婚姻の自由は男女間を想定し、同性間は含まない」などと国の主張を認め、憲法には違反しないとして訴えを退けていました。 25日の控訴審の判決で、大阪高裁は「同性婚を許容していない現状が、個人の尊厳を著しく損なう不合理なもの」などと指摘して、一審の合憲判決を覆し、「違憲」との判断を示しました。 一方で、国の賠償責任は認めませんでした。 高裁での「違憲」判断は、札幌、東京、福岡、名古屋に続き、5件目となります。