
6700万円で購入の絵画 ”贋作”と判明 徳島の美術館が27年間所蔵03月25日 21:23
徳島県の美術館がおよそ6700万円で購入した絵画。
27年間所蔵してきましたが、実は贋作だったことが分かりました。
これは20世紀前半にかけて活躍したフランス人画家ジャン・メッツァンジェが描いたとされる「自転車乗り」。
徳島県立近代美術館が27年前に6720万円で購入し所蔵していました。
しかし…
■6700万で購入したものの…
【徳島県立近代美術館 東條揚子館長】「これまでジャン・メッツァンジェ作「自転車乗り」としていた所蔵作品は、ヴォルフガング・ベルトラッキによる贋作であると判断しました」
27年間所蔵していた作品はなんと「贋作」だったのです。
描いたのはドイツ出身の贋作師ヴォルフガング・ベルトラッキ氏でした。
■高知県でも贋作が判明
お隣りの高知県でも…
県立美術館が30年程前に1800万円で購入した「少女と白鳥」もベルトラッキ氏による贋作だったことが判明しています。
徳島が所蔵していた「自転車乗り」については、去年、関係者から情報提供があり、調査したところ、鑑定書を作った人物が「贋作である」とドイツの警察に証言しているということです。
■本物なき贋作か
そもそも本物はどこにあるのか。
【徳島県立近代美術館】(Q本物はそもそもどこにある?)「違います、本物があった写しではなくて」(Qでっちあげられた)「こんなのがあったらいいなというのをお作りになっている」(Q画風で作品をでっちあげて第一所有者が世の中に出していた?)「そのとおりです」
近代美術館は、今後、購入先の大阪の画商に対し返金の交渉を検討。
また「自転車乗り」の作品については県民への説明のため公開したいとしています。
(関西テレビ「newsランナー」2025年3月25日放送)