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【速報】「死刑執行当日告知は違憲」裁判 高裁「審理差し戻し」判決に国上告 死刑囚側も賠償について上告03月31日 12:12

「死刑執行を当日に知らせるのは憲法違反」だとして、死刑囚が国を訴え、先月、大阪高裁が審理の差し戻しを言い渡した裁判で、国側がこの判決を不服として31日、上告しました。 また死刑囚の代理人弁護士も、31日付けで、高裁で棄却された損害賠償を求める訴えについて、最高裁に上告しました。 死刑囚2人は、死刑執行を当日に知らせる現在の運用は、「不服申し立ての権利が侵害され憲法違反だ」などとして、執行に従う義務がないことの確認などを求めていました。 1審(大阪地裁・横田典子裁判長)は、この訴えが「現行の死刑執行を許さない効果を生じさせるため、死刑判決の取り消しを求めることとなる」として「行政訴訟の対象にならない」と判断し、死刑囚らが控訴していました。 3月17日の判決で、大阪高裁(黒野功久裁判長※古田孝夫裁判長言い渡し)は「この訴えが刑事裁判の判決の取り消しを求めることにはならない」と判断。 訴訟の対象になるとして、死刑の当日告知が違法かどうかの審理を大阪地裁に差し戻しましたが、損害賠償については、棄却しました。 大阪高裁によると31日、国側がこの判断を不服として、最高裁判所に上告しました。 また原告の死刑囚の代理人弁護士も、判決のうち、損害賠償を棄却した判断を不服として31日付けで上告したということです。

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