
【独自】20年前に神戸の質店経営者が殺害され現金奪われた事件 有罪確定の受刑者が再審請求へ04月15日 14:23
20年前、神戸市の質店経営者が殺害され、現金を奪われたいわゆる「神戸質店事件」で有罪が確定した受刑者が、6月にも大阪高裁に再審請求の申し立てをする予定であることが、弁護団などへの取材で分かりました。 2005年、神戸市内の質店で経営者の中島實さん(当時66)が殺害され現金1万650円を奪われました。 緒方秀彦受刑者(66)は1審(神戸地裁・岡田信裁判長)で「犯罪の証明がない」として無罪となりましたが、2審(大阪地裁・小倉正三裁判長)で現場に残された指紋や目撃証言などから、無期懲役の判決が言い渡されました。 緒方受刑者は上告するも棄却され現在、岡山刑務所に服役しています。 緒方受刑者の弁護団によると、2審で有罪の決め手となった「目撃証言」について、専門家らと行った独自の検証などを新証拠として、ことし6月にも緒方さんが請求人となり大阪高裁に再審の申し立てをする予定です。 緒方受刑者の再審請求に向け支援をしてきた「イノセンス・プロジェクト・ジャパン」は、今月19日、神戸市の甲南大学で新証拠などを元に再審請求に向けた取り組みに関するシンポジウムを開きます。