■「鈴木財務相」が一時SNSのトレンド 発言で納税者怒り
22日、国会で「納税は議員が判断」と鈴木財務大臣が驚きの発言をし、SNSで「鈴木財務相」がトレンドワードになりました。確定申告の受付が始まり、国民の怒りは増しています。
■議員個人の判断で追加納税をするのか
22日の国会で、野党側が1枚のポスターを示しました。
【立憲民主党・大西健介衆院議員】
「『脱税は、犯罪。脱税者は、見つかる。査察官は、見つける』と書いてある。鈴木大臣、このポスターがまさに今、確定申告で税務署に行くと張ってあるわけですよ。『真面目に納税するのがばからしいよ』と思うのは私、当然じゃないかと思います」
大西議員は、自民党の裏金の中には課税対象になるものがあるのではないかと調査を要求。
その上で、鈴木俊一財務大臣に「議員個人の判断で追加納税をするのか」と質問しました。
【鈴木俊一財務大臣】「納税をするという方がもちろん可能性としてはあると思います。それは疑義が持たれた政治家が政治責任を果たす、そういう観点から判断されるべきものであると思う」
■SNSでは「鈴木財務大臣」がトレンド入り
鈴木大臣は「議員の判断で追加納税する可能性はある」と発言。 SNSでは「鈴木財務大臣」が一時トレンド入りし、「え!納税って個人の自由だったんですか、日本!」、「納税は義務ではなくなったらしい」、「税金納める奴なんかいなくなるんじゃね?」と怒りの声が上がりました。
■確定申告スタート 無料相談に来た高齢者「むちゃくちゃですわ」
国民の三大義務の一つである“納税”。
16日から確定申告が始まっています。大阪市内で開設された無料相談会場には多くの納税者が来ていました。 相談に来ていた70代の男性は、スマートフォンも使えず手間がかかる作業に苦労していました。
【相談に来た70代男性】「むちゃくちゃですわ…。確定申告に税務署来たんですが、税理士さんにやってもらった」
【税理士】「医療費が足りなかったですね」
【相談に来た70代男性】「領収証はいちいちそんなもん、あることはあるんやけど、(追加の領収書)また持ってきて修正するという形で税理士さんに言うているんですわ。こんなことまでやるの大変ですねん」
■収入金額は「不明」、支出総額も「不明」の報告書
裏金問題を受けて、萩生田前政調会長が“訂正”し、提出した政治資金収支報告書ですが、収入金額は「不明」、支出総額も「不明」。 こうした政治資金収支報告書を揶揄(やゆ)し、SNSには記入欄のほぼすべてに「不明」とだけ書かれた確定申告書が投稿され、4万7000件のいいねがつくほどの反響でした。
■「#確定申告ボイコット」が話題に
さらにSNSでは、ある言葉も飛び交っています。それは“確定申告ボイコット” 「裏金分を申告して納税しないと誰も納得しない」、「まずは“お前が払え”と言いたい」といったように「確定申告ボイコット」というハッシュタグが話題となっています。
■政治家・国会議員が襟を正していただきたい
確定申告の相談を受ける税理士は…
【近畿税理士会天王寺支部・市口恭司支部長】「政治家、国会議員の方々がそういうことをやっておれば、どういうことなんだという話にはなりますよね。その辺はやっぱり襟を正していただきたいなという思いはいち納税者としてもあります」
【相談に来た人】「どういう特権なんでしょうって思いますよね」「腹立たしいにつきますけど、次の選挙がどうなるか楽しみではありますけれどもね」
国民の怒りの声に政治家はどう向き合っていくのでしょうか。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年2月23日放送)