中国の建国記念日の「国慶節」に伴う8日間の連休が始まりました。
厳しかったゼロコロナ政策がなくなって初めての大型連休となります。
夜が開ける前から、中国各地の高速道路は“大渋滞”しています。
【記者リポ-ト】
「万里の長城へ向かうこちらの高速道路は、午前6時過ぎ時点で既に大渋滞が発生しています」
中国国内の観光地では、人も“大渋滞”しています。
【記者リポ-ト】
「万里の長城では人が多く来ていることから、先ほどから前に進めなくなっています」
【観光客の女性】
「渋滞が大変だった。高速道路で2時間かかりました」
【観光客の男の子】
「万里の長城と円明園と天安門に行きます」
400年以上の歴史をもつ伝統的な建物や庭園が人気の上海を代表する観光地には、29日だけで30万人が訪れる見込みだということです。
上海タワーや高層ビル群など圧倒的な景観を誇る「上海の顔」ともいうべきスポットにも観光客が訪れています。
連休中は、過去最多となるのべ20億5000万人が公共交通機関や車で移動するとみられ、1日あたりでは2億5700万人と2022年より6割も人出が増える見通しです。
中国人旅行客は、海外にも続々と出国しています。
日本へは、福島第一原子力発電所の処理水放出の影響が懸念されています。
しかし3日前に発表された、中国の旅行大手企業などがまとめた国慶節の連休旅行の予測レポートによると、「定番の人気旅行先」の国外部門では、日本が第1位になっています。
30日までの北京発、東京行きの便も、週末の上海発、関西空港行きの便もほぼ満席になっています。
実際に29日、大阪・ミナミを取材してみると、中国から来た観光客の姿が見られました。
中国では、原子力発電所の処理水放出を受けて、日本産水産物の輸入を停止していますが、旅行している人たちはどのように受け止めているのでしょうか。
【中国からの観光客】
「海鮮が食べたいです。あと、日本式の焼き肉も」
‐Q:中国では日本の海鮮の評価はどうですか?
【中国からの観光客】
「よくわかりません。ただ私は好きだから海鮮を選んで食べます。」
この2人は大阪に来る前に和歌山でおすしを食べてきたそうです。
【中国からの観光客】
「食の安全を心配する人もいます」
「私たちは気にしないので日本に来て食べています」
「かに道楽」でも、日本人客の中に香港や中国からきた観光客が。
【中国からの観光客】
「すごくおいしかったです。味は新鮮に感じました。」
【かに道楽道頓堀店 小林泰三店長】
「2017年、2018年の水準に戻ってきてるのかなと、私個人は思っています。(日中関係がどうであれ)個人の判断で旅行にも行かれますし、お食事もされると思いますので、私たちは求められている物を提供するというだけだと思っています」
「国慶節」の大型連休を受け、日本の観光地はどのような姿をみせるのでしょうか。
(関西テレビ「newsランナー」2023年9月29日放送)