日本維新の会公認で現職の東徹(あずま とおる)さん(52)。
維新旗揚げ時からのメンバーで、6年前の参院選ではトップで当選しました。
維新の身を切る改革を全国へ広げることを訴え、2期目の当選を目指します。
【日本維新の会・東徹候補】
「大阪の維新の改革が国政で実現できれば、もっともっとみなさんに負担を求めずに行政サービスを充実させていくことができるんです」
東さんは選挙の際は必ずこの地元の神社で必勝祈願を行っています。
【日本維新の会・東徹候補】
「今回は(候補者が)2人ですから、非常に厳しい選挙になるなという風に思ってます」
日本維新の会は3年前の参議院選挙で2人の候補が当選しました。今回も改選数4のうち2議席の獲得を目指していて、新人候補と現職の東さんが出馬していますが…
【日本維新の会・東徹候補】
「東さん大丈夫やから(新人候補の)梅村さんに(期日前投票で)入れてきたでって毎日聞きます。ただ、僕もそういわれてもしっかり頑張るしかないですけどね」
【日本維新の会・梅村みずほ候補】
「世の中で苦しみながら頑張っている子育て世代の女性応援したいんです。
もう一人の日本維新の会公認の新人、梅村(うめむら)みずほさん(40)。
元フリーアナウンサーで2人の子供を育てる母親です。今回の選挙では、大学の学費無償化など子育て・教育環境の充実を訴えています。
【日本維新の会・松井一郎代表】
「政治家とあまりにもかけ離れたところで、価値観が民間のみなさんとぴったり」
政治経験ゼロの梅村さんは公示のわずか17日前に立候補が決まりました。知名度不足を松井一郎さんや吉村洋文さんが徹底的にバックアップします。
【日本維新の会・吉村洋文さん】
「東さん有名なんで、ぜひ梅村をお願いします、2人当選させなあきませんので」
選挙中はなかなか子どもたちと過ごす時間がない梅村さん。この日は、子供たちがママの応援に駆けつけてくれました。
【日本維新の会・梅村みずほ候補】
「今充電してます。このへんピッカンピッカンってなって子供からエネルギーもらってます」
「色んな弱い立場の方の目線に合わせてその方々に必要なサービス、政策を進めるそれが私の使命だと思ってます。子どもにも背中を見せたいとおもってるので、へこたれるわけにはいきません全力で走ります」
【自民党・太田房江候補】
「これから大阪は熱く熱く燃えて参ります」
大阪で人気を誇る維新に待ったをかけたいのが、自民党公認の現職、太田房江(おおた ふさえ)さん(68)。
大阪府知事を8年、参議院議員を6年務めた、経験と実績を前面に打ち出しています。
今回は国政の安定が大阪の成長にとって重要だと訴えています。
【自民党・太田房江候補】
「安倍政権が進めてきたこの道。これをさらに続けさせていただくこと、これが一番重要なんだ」
大阪では、この春の知事市長選以降、自民党は選挙で維新に負け続けています。このため、この参院選は当初は太田さんに加え、市長選にでた、柳本(やなぎもと)さんも擁立する予定でしたが土壇場で一本化しました。
【自民党・太田房江候補】
「直前ではありましたけど、しっかりとまとまってくれましたし、やっと選挙らしくなった。今頃やっとっていったらだめなんだけど、選挙らしい選挙がやれているのかなと感じてます」
自民党にとって、絶対に負けられない戦い。与党のプライドをかけ、安倍総裁も序盤から応援に入りました。
【自民党・安倍晋三総裁】
「中小企業が輝く大阪をわたしたちは作っていきたい。厳しい厳しい選挙であります。太田さん、太田房江さんに力を充てて下さいますよう、をよろしくお願い致します」
【公明党・杉久武候補】
「国会議員唯一の、日本とアメリカの公認会計士の資格を持つ議員として、この6年改革の先頭に立って全力で働いてまいりました」
現職として6年間の実績をアピールするのは、公明党公認の杉久武(すぎ ひさたけ)さん(43)です。
杉さんはきたる消費税増税で導入される軽減税率の制度設計に関わった”お金のエキスパート”。予算の無駄づかいをなくすことを訴え、2期目の当選を目指します。
【公明党・杉久武候補】
「(国会では)会計・税務に強い方はまだまだ限られてるのではないかと思ってます。予算決算という数字に関わる仕事もあるので、数字に強い人間が国会でも頑張らないといけない」
公明党にとって、大阪は結党以来議席を守り続けてきた常勝の地。徹底した組織戦で議席の死守を図ります。
【公明党・杉久武候補】
「われわれ国会議員の身を切る改革、これもたくし、杉久武先頭になって進めさせていただきたい。国会議員の歳費の20%の返上、これも杉久武先頭に立って、実現を目指し全力で頑張ってまいる決意でございます」
【公明党・山口那津男代表】
「勝たせてくださーい、押し上げてくださーい、どうか杉久武を勝たせて頂きますよう何卒よろしくお願いします」
【立憲民主党・亀石倫子候補】
「みんなと一緒に自由を守っていきたいから、選挙にも行ってほしいし、政治に関心持ってほしいし」
深夜のダンスクラブで若者に支持を訴えるのは立憲民主党公認の新人・亀石倫子(かめいし みちこ)さん(45)です。
【立憲民主党・亀石倫子候補】
「場違いじゃないかなと思ってけど結構きいてくれてすごくうれしかった」
亀石さんは会社員を経て、35歳で弁護士になり、これまで多くの刑事裁判を手掛けてきました。
ダンスクラブの元経営者が風営法で起訴された裁判で無罪判決を勝ち取るなど、”マイノリティーの自由を守ること”を信条にしてきた亀石さんは、同姓婚の実現や過労死ゼロを政策に掲げます。
【立憲民主党・亀石倫子候補】
「誰にとっても自由に生きられる、フェアな社会にしたいんです。格差や差別をなくしましょうよ。次の世代に投資しましょうよ」
初めての選挙戦。先輩の辻元衆院議員が応援に入り、バックアップします。
【立憲民主党・亀石倫子候補】
「2人で『これええんちゃう』とか言って(服を)試着してます」
【立憲民主党・辻元清美議員】
「私のたすきを裏返して(貸して)たすきかけたらどんな感じかなのか試着して、これはいいとか悪いとか2人でやっていた」
弁護士としての実績を武器に初当選を目指します。
【共産党・辰巳孝太郎候補】
「減らない年金の議論を安倍首相に突きつけさせてください。勝ち抜かせてください。よろしくお願いします」
共産党公認の現職・辰己孝太郎(たつみ こうたろう)さん(42)です。
今回の選挙戦では、減らない年金の実現や、消費税増税ストップを訴えています。国会で森友問題の追及の先頭に立ち、共産党の ”若きエース”と呼ばれています。
【共産党・志位和夫委員長】
「まさに国会の運営の面でも要の役職を担ってる。私からすると年がたいぶ下ですけど頼もしい後輩です」
国会では厳しい表情の辰巳さんですが、息子の隆ノ介(りゅうのすけ)くん(3)の前では、メロメロです。普段は東京と大阪で離れて暮らしている親子にとっては、地元での選挙戦が触れ合える時間です。
【共産党・辰巳孝太郎候補】
「希望ある社会を作るということは、若い人たちが希望を持って暮らせる、働ける、社会を作ることだと思います。安倍政権は希望がないんですよ。」「こうすれば希望ある社会作れるというそういう共産党が伸びる選挙にしたい」
「10万人握手」を目標に選挙戦を戦うのは、国民民主党公認の新人・にしゃんたさん(49)です。
スリランカ生まれのにしゃんたさんは、30年前に大阪を留学で訪れて以降、その魅力にひかれ日本国籍を取得し、大学教授やタレントとして活躍。この選挙では、最低賃金の引き上げなど格差の是正を訴えます。
【国民民主党・にしゃんた候補】
「みんなが余裕を持って共に笑える、大阪を実現化します。みなさんそれには、やはり働くことを軸とした、安心社会の実現、必ず取り組んでいく。」
候補者乱立の大阪選挙区で厳しい戦いが続きますが、持ち前の体力と明るさで街頭を中心に支持を訴えます。
――Q:朝も夜も駅で街頭活動していて疲れてるようだがリフレッシュは?
「栄養ドリンク飲んでる。きょうはこれ飲んだね。あと錠剤飲んできてます」
動いて動いて長い選挙戦を戦い抜きます。
大阪選挙区には、このほかにも
安楽死制度を考える会の新人、浜田健(はまだ たけし)さん(53)
オリーブの木の新人、足立美生代(あだち みきよ)さん(47)
NHKから国民を守る党の新人、尾﨑全紀(おざき まさのり)さん(48)
幸福実現党の新人、数森圭吾(かずもり けいご)さん(39)
労働の解放をめざす労働者党の新人、佐々木一郎(ささき いちろう)さん(68)の5人が立候補しています。
候補者が乱立する大混戦の大阪選挙区。
投票は21日です。