新型コロナウイルスの影響で、勤務先の業績が悪化し、今後の収入への不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
転職支援サービス「エン・ジャパン」が2020年10月に発表した、約6000人の男女を対象にしたアンケートでは、半数(49%)の人が副業を希望していると答え、さらに新型コロナの影響で副業への意欲が高まった(53%)と回答しています。
こんな時代だからこそ注目される副業!
実は今、自宅で簡単にできるものが増えているんです!
中にはこんな人も…
【35歳女性】
「憧れ、自分自身の夢を叶えている」
一歩踏み出せば、誰でもできる!?イマドキの副業事情に迫ります!
訪ねたのは大阪府内に住む石川亜矢子さん(35)。
普段は会社員として働いています。
そんな石川さんが2020年5月から始めた副業というのが「モデル」です。
自撮りでOK!空き時間に“在宅モデル”
石川さんが利用する企業とモデルをマッチングするサービスでは、10代から70代までの女性約5000人、会社員や主婦など様々な人たちが登録しています。
【石川亜矢子さん(35)】
「学生の頃に勉強ばかりしてたので…やっぱりちょっと華やかな世界とか自分磨きのためにそういうことができたらいいなって…」
企業はPRしたい商品をモデルの自宅などに配送。
モデルはその商品を使用して自由に撮影し、最短3日で企業に納品される仕組みです。
登録は無料で、企業が支払った金額の3割がサービスの運営会社、7割がモデルに入るそうです。
【石川亜矢子さん(35)】
「自撮りしてる数でいうとどれくらい撮ってるんだろう…納得がいくまで取り続けますね」
――Q:連写されてましたもんね?
「一枚くらい目が開いてるんじゃないかなと思って…」
――Q:だいたいひとつの案件でいくらくらい頂けるんですか?
「今回の案件ですと、一応2万8000円」
【薄田キャスター】
「写真をとって送るだけでそんなにもらえるんだ」
“在宅モデル”は、仕事を発注する企業にとってもメリットがあると言います。
【モノクロム・下田奈奈広報室長(28)】
「スタジオの手配や人の手配で時間やコストがかかっていたことが、手軽に短納期、低コストで撮影ができるようになったということですね」
実は、広報の下田奈奈さん(28)も副業でモデルをやっているそうで…
【モノクロム・下田奈奈広報室長(28)】
「実際に撮影した時にいろいろな目線で、よりリアルに改善点を見つけられるので…自分としても楽しく活用しています」
さらに、在宅でできるこんなユニークな副業も…
【小川さん】
「黙れゴミ虫!人生最大の不幸は生まれたときに親を選べないこと…あの子が不憫で仕方ないわ」
この女性がしている副業、それは“在宅ナレーター”なんです!
主婦の小川華さん(53)。結婚式の司会などをしていた経験を活かし、去年から在宅ナレーターとして働いています。
ライターやデザイナーなどフリーランスで働く人と企業をマッチングするサービスなどを利用して仕事を請け負っています。
需要はさまざま!?初心者でも始められる在宅ナレーター
在宅でするためマイクなどの収録機材は自分で用意し、防音BOXも月1万2000円でレンタルしているそうです。
仕事の依頼は、YouTubeに投稿するアニメ動画の制作者からが主で、月に30本ほど。
この動画では、赤ちゃんを車に置き去りにしたまま、パチンコに興ずる母親に説教する女性を演じます。
【在宅ナレーター・小川華さん(53)のナレーション】
「人生最大の不幸は生まれたときに親を選べないこと…あの子が不憫で仕方ないわ。なんて醜い…母親という面を被った鬼のようね。ただでさえ醜いのだから最後くらいは華々しく散りなさい」
収入は、月に2万円から4万円ほどだと言いますが、小川さんは、今後も続けていくつもりです。
【在宅ナレーター・小川華さん(53)】
「こういう声優のお仕事っていうのは、若い女の子もできるし、老婆の役もできるし、時には人間じゃない役もあったりして。そういうことが挑戦できるっていうのがすごくありがたくてうれしいです」
さらに自分のスキルを活かして、新しいカタチの副業に取り組む人も…
化学メーカーに勤める小寺宏和さん(39)。
在宅勤務の傍ら、副業先に選んだのは、富山県南砺市のタクシー会社です。
自分のスキルが地域貢献に?都市と地方を結ぶ副業
小寺さんは、都市圏で働く人材と地方の中小企業をマッチングするサービスを利用。
このサイトには、600を超える企業が登録していて、都市圏で働く人材から企画立案などのアドバイスを受けることで、地方の活性化につなげる狙いがあります。
【小寺宏和さん】
「女子旅っていうのをですね。今日は提案させていただきたいと思っていて…」
【富山県南砺市・福光タクシー・武田隆啓社長(34)】
「お願いします」
【小寺宏和さん】
「例えば、若めの2030代、大学生でもいいんですけど、そういった方々、年齢層の女性にアプローチできないかなって思ってます」
【福光タクシー武田社長】
「そうですね。そういった方々、(富山は)金沢とも隣接するところではありますし、何泊かされてこっちのほうに金沢とは違った自然の魅力の部分は訴求できるのかなと」
小寺さんは、「ターゲット層へのアプローチ手段」や、「低コストによるPR動画の制作」「広告の拡散手法」などを次々と提案。
長い海外赴任で培ったマーケティングのスキルを異業種でも発揮します。
【福光タクシー・武田社長】
「今、小寺さんが話しているような若い方向けのプランニングに関して春以降に狙っていけるようにアプローチ・準備していけたら」
小寺さんは、2週間に1回程度、オンライン会議に参加し、これまでにもPR動画の制作やジャンボタクシーなどを使った富山県内の「周遊ツアー」などの企画を立ち上げ、実現させてきました。
――Q:小寺さんには月、いくらぐらいの報酬を?
【福光タクシー武田隆啓社長】
「恥ずかしながら4万円になります。いま実際にコロナ以降ですね、うちの方でも売り上げが6割減っていう時期が続きまして、その時に小寺さんのほうから減額の申し出があって、半額でいいですと、2万円でということで…」
移住をしなくても、自分のスキルを地方で役立てられる副業のカタチ。
報酬だけでない魅力があるようです。
――Q:値段ではない?
【小寺宏和さん】
「全くないと思います。やっぱり地域に貢献したいってことと…昨今コロナの影響で就業形態も大きくかわってきていると思いますので、ますますこういうチャンスというかこういう仕事の仕方っていうのもこれからどんどん増えてくるんじゃないかなと思っています」