【子供客】
「ラッキー!」
【女性客】
「トマトです。憧れの朝食シリーズ」
【女性客】
「1日2000円くらいカプセルトイまわすぐらいですかね」
【ペニイ 西日本営業部 前野赳課長】
「1日平均2000人から3000人のお客様がご来店されます」
いまカプセルトイの専門店が続々とオープンしていて、市場規模はここ10年で1.5倍になり約400億円に。
全国にある機械は、推計約60万台でなんと郵便ポストの3倍以上もあるんです!
さらに・・・
――Q:何個目ですか?
【客】
「8個ハハハ」
シニアも虜にするカプセルトイを発見!!
その中身は・・・お楽しみ!!
子供も大人も熱視線!!いま巻き起こるカプセルトイブームに迫ります!
<がしゃぽんのデパート>
梅田のHEPFIVEに去年12月オープンしたカプセルトイの専門店ガシャポンのデパート。
価格は200円から500円で設置台数はなんと1000台。
去年8月の開業から半年で全国に16店舗も展開しているんです!
店内を見てみると、ほとんどが大人の女性客です。
【女性客】
「ピカチュウ!お目当てです!かわいい」
【女性客】
「いっぱいやります!なんかわくわく感があるのがいいなと」
【女性客】
「週末に2000円くらい毎週使って、いまもこれに1000円使ったし。なんか女性向け多くないですか?最近のカプセルトイ」
【ガシャポンのデパート 紙屋大貴さん】
「おにぎりん具2という商品になっておりまして、カプセルそのものがおにぎりの形で中を開けると具が指輪の形になっている商品。結構ネットでバスっているようでして、一気に回されるお客様もいます」
夢中で回しているこちらのカップル、手にはたくさんのおにぎりカプセルが!
【カップル】
「ツナマヨしか当たらんくて何回もやってます。見て、エビ!やった!!エビです!エビはうれしいです!!」
大人もはまるカプセルトイその魅力とは…?
<シープラ>
あまがさきキューズモールで2月11日にオープンしたカプセルトイの専門店「シープラ」。
北海道で開業してからわずか2年で全国に21店舗を展開しています。
その人気の秘訣は女性客を狙った取り組みです。
【女性客】
「好きなのが出たらTwitterにあげる。推しの人形とか(撮影)スペースあったら嬉しいですね」
いまやカプセルトイは“SNS映え”するアイテムに!
ここでは、店内に撮影コーナーをもうけてかわいい写真を投稿しやすい仕組みを作っています。
【シープラ 高屋勇吾さん】
「先駆けて業界に知れ渡ってるガチャガチャ専門店もあるんですけどそれと比べて差別化できるように提供できれば」
商品も進化していて、大阪に本社を置くカプセルトイのメーカーJドリームは、細部までこだわった大人向けの商品に力を入れています。
【Jドリーム 小松薫憲さん】
「カプセルトイの枠から外れたような、しっかりした構造のものを作って、お客さんの予想を覆すような、ものをつくりたい」
こちらのトースターはボタンを押すとパンが飛び出す仕掛けに。
自動販売機のミニチュアは・・・なんと小さな小さなジュースの缶が出てくるんです。
さらに、裁判所の証言台シリーズといった超マニアックなものまで。
毎月15種類以上の新作を作っています。
<日本ガチャガチャ協会>
大人向けの商品が開発され、専門店も続々とオープンしている現状に、20年以上カプセルトイ業界で働いていた日本ガチャガチャ協会の小野尾さんは…
【日本ガチャガチャ協会 小野尾勝彦会長】
「専門店ができたというところで行けば第4次ブームなのかな」
カプセルトイがアメリカから日本に輸入されたのが1965年。
10円入れるとおもちゃが出てくる不思議な機械に当時の子供たちは興味津々でした。
そして、第1次ブームが到来するのは1983年。
【日本ガチャガチャ協会 小野尾勝彦会長】
「キン肉マン消しゴムを発売して、こちらが全国的に大ヒットします。このカプセルトイが非常に知られた」
続く第2次ブームが1995年。
ハイグレードシリーズ・ウルトラマンのフィギュアはフルカラーになり、大人も購入するようになりました。
第3次ブームは2013年。
「コップのフチ子」がSNSで話題になり、累計2000万個売れたました。
これまであまりいなかった女性客を獲得したのです。
そして、今は、年齢や性別に関係なく楽しめるようになったことで第4次ブームに突入していると言います。
【客の親子】
「これを全部集めました。フィギュアケースに入れて飾ってます。小さい頃は子供がやってた。この頃は大人も楽しめるガチャが出てきたんで、逆転してるかもしれない」
<真珠ガチャ>
さらに取材を進めると、「豪華すぎる」と話題のカプセルトイを発見しました!
1回1000円。カプセルの中から出てきたのは・・・
本物の真珠のアクセサリーです!!
大阪市にある愛媛県のアンテナショップに設置されているのはその名も「あこや真珠ガチャ」。
シニアの人たちも夢中になっています。
【客】
「高槻から来たんです。こないだ来たら祭日休みやってリベンジしてきたんです」
――Q:何個目ですか?
【客】
「8個ハハハ」
中には一粒2000円から3000円相当の真珠があしらわれたネックレスやイヤリングなどのアクセサリーが入っていています。
【女性客】
「もっと小さいおもちゃっぽい感じかなと思ってたんですけどちゃんとしてました」
【男性客】
「嫁にちょっとあげようかなとせめてピアスが欲しかったんですけど…もう一回だけやりますわ」
【女性客】
「ブレスレットでした…ちょっと残念。ちょっとネックレス当たるかもしれませんし、もう一回やらせて下さい」
この真珠ガチャをしたついでに、特産品を買う人も多いようで…
【愛媛県事務所 鶴村幸弘所長】
「真珠ガチャを入れる前と比べるとおかげさまで店舗全体の売り上げも2倍以上みたいな感じで増えてましてありがたい」
このカプセルトイを仕掛けたのは、国内最大の真珠の産地・愛媛県宇和島市の加工販売業者「宇和海真珠」です
フォーマルなネックレスを作る際に色や大きさの違いでどうしても出てしまう「あまり玉」を使っているため、1000円という割安な価格でカプセルトイにできるそうです。
【宇和海真珠 松本哲哉専務】
「実は正直そんな人気になるとは思ってなくて、一番最初に設置したのが宇和島の道の駅。100個回れば御の字かなと思ってたんですけど意外と200ずつとかコンスタントに」
いまや全国約50か所に設置され、海外からも置いてほしいというオファーがあるといいます。
真珠ガチャの拡大を受けて地元の障がい者施設などに加工を依頼するなど新たな雇用も生み出しました。
半世紀以上かけて進化してきたカプセルトイ。
今後どんな風に私たちを楽しませてくれるのでしょうか?