養子縁組から5カ月後に溺死の女性 殺人か 保険金1億5000万の受取人だった男 「養子縁組届」偽造の疑いで逮捕 逮捕前の取材に「犯人は捕まってほしい」 2022年07月20日
28歳の男が、養子縁組届を偽造して市役所に提出した疑いで逮捕されました。
養子縁組をした当時54歳の女性は、去年、自宅の浴槽で溺死していて、警察が殺人事件として捜査しています。
【記者リポート】
「午前6時20分です。高井凜容疑者が大阪府警の捜査員に取り押さえられました。これから神奈川から大阪へと身柄が移されます」
7月20日朝、神奈川県の自宅前で逮捕された、自称コンサルタント業の高井凜容疑者(28)。
捜査員に連れられ、新幹線で大阪へと身柄を移されました。
高井容疑者は、2021年に大阪府高槻市に住んでいた高井直子さんと養子縁組をする際、書類を偽造し市役所に提出した疑いが持たれています。
警察によると、高井容疑者には妻がいて、養子縁組をする際には同意が必要ですが、高井容疑者が妻になりすまして養子縁組届に署名していたということです。
調べに対し、高井容疑者は「事案の真偽については安易に答えることができません」と話しています。
高井容疑者と直子さんが養子縁組をしたのは、2021年2月のこと。
そのわずか5カ月後に、直子さんが自宅の浴槽で死亡しているのが見つかり、警察は殺人事件として捜査しています。
高井容疑者は、2021年に関西テレビの取材に応じ、死亡した経緯について知らないと話していました。
<2021年取材>
――Q:直子さんはどんな人?
【高井凜容疑者】
「めっちゃええ人でしたよ。悲しいというより先にびっくりの方が最初は大きかった」
――Q:どういう経緯で養子に?
【高井凜容疑者】
「(直子さんは)独身できょうだいもいなくて」
――Q:跡継ぎみたいな感じ?
「そうですね。向こうから打診がきて検討して」
――Q:なぜ受けた?
「受けないメリット、受けない理由がなかったです」
また、直子さんには受取人を高井容疑者とする総額1億5000万円の生命保険が掛けられていましたが、高井容疑者はこれを受け取っていないと話しています。
<7月2日取材>
――Q:保険金の受取人になっていたのは知っていた?
【高井凜容疑者】
「知らなかったです」
――Q:犯人に対してどう思う?
「捕まってほしいと思います」
警察は、高井容疑者が殺人事件にも関与しているかどうか、慎重に調べを進める方針です。
(関西テレビ「報道ランナー」2022年7月20日放送)