大阪府では、8月3日から若者向けのオンライン診療が始まりました。
発熱外来のひっ迫を防ぐのが狙いです。
医師が、遠隔で患者のコロナ陽性を診断したり、診察したりする様子を取材しました。
【ドクターズ 最高医療責任者 西山智哉医師】
「こんにちは、医師の西山と申します。先ほどアップロードしてもらった抗原検査キットの結果を確認しました。線がそろってますので陽性という判定になります」
発熱外来のひっ迫を受け、大阪府で20代から40代の軽症者を対象に始まった「オンライン診療」。
現場では、朝から対応に追われていました。
【西山医師】
「お薬の方はご希望なしとなってますけど、今症状はいかがですかね?」
【患者】
「先週の土曜日ごろ、2日ほど高熱が続いたけど、もう下がったので…」
【西山医師】
「保健所に発生届を出させていただきますので、保健所からの連絡をお待ちくださいね」
検査キットで陽性を確認した患者は、府のホームページを通じてオンラインで受診し、処方箋や薬も受け取ることができるという仕組みです。
診療を受けた患者は…
【患者】
「今、(発熱外来で)検査するのに2~3時間待つというので、こういうふうにオンラインでできるのはありがたい」
――Q:予約はスムーズにとれた?
「大阪府のホームページを見て、オンライン診療というのがあったのでクリックして。スマホで見てたので文字が小さくて、どこをクリックしたらいいのか分からなかったですけど」
一方、医師は事前に患者から情報を送ってもらっているので、診療時間も5分ほどと短く済み、スムーズだということです。
【西山医師】
「昨日で300人弱お越しになって、(医師15人で)対応させていただいた。薬剤師さんもこの情報を見て、すぐに薬が出せるということで、問診から診察、カルテ作り、処方箋作り、薬の配送までスムーズにいくので、医師としてはやりやすいですね」
大阪府から委託を受けるドクターズでは、今後、医師を35人に増やし、1日2000人のオンライン診療を目指したいとしています。
しかし、オンライン診療が進む一方で、「検査キット」が品切れ中の薬局も…
【エスエス薬局 薬剤師 阪美保さん】
「入ってきてもすぐに売れちゃうので、ない状態が続いてます」
国は、症状のある患者が自宅でも検査できるよう検査キットの無料配布を進めていて、大阪府では約130万回分を、薬局などを通して無料で配布する予定です。
※大阪府のオンライン診療の申し込み方法は、動画の後半をご覧ください
(関西テレビ「報道ランナー」2022年8月4日放送)