9歳のプロ卓球選手・松島美空さん 日本最高峰の舞台『卓球Tリーグ』に挑む 世界トップ級の有名選手も数多く出場 “最年少出場”記録なるか!? 京都で育った天才卓球少女の素顔とは…「勉強」「遊び」そして「卓球」も全力少女! 2022年09月14日
5年目のシーズンが幕を開けた「卓球Tリーグ」。伊藤美誠選手や、平野美宇選手などが顔をそろえた日本最高峰の舞台。
そこに挑んだのは・・・
■国内最高峰「Tリーグ」デビューは? 9歳の天才卓球少女 出場すれば“最年少記録”
【実況アナウンス】
「ナンバー1!松島美空」
【橋本キャスター】
「出てきた!ちっちゃい。でも堂々としていますよ」
ことし新しくリーグに参入した「京都カグヤライズ」の松島美空選手です。年齢は9歳。
Tリーグの“最年少出場記録”がかかっています。
■京都の天才卓球少女 小学3年生プロ卓球選手の“素顔”は…?
開幕戦の2日前。小さなプロ卓球選手はいつも通りの朝を迎えました。
【松島選手の父・卓司さん】
「そろそろ起きや。美空、愛空」
【松島美空選手】
「早くない?パパ起きるの」
小学校への登校時間が迫りますが、朝はちょっぴり苦手です。
【松島選手の母・由美さん】
「美空!時間ないよ、早くしいや」
ようやく目を覚ますと、向かった先は卓球台。父・卓司さんとのサーブ練習が朝の日課です。
京都の卓球一家に生まれ、1歳の時には、すでにラケットを握っていた美空選手。
元実業団の選手だった両親のもと卓球漬けの毎日を送ってきました。
そんな美空選手は同年代ではまさに敵なし。数々の最年少記録を塗り替えてきた天才卓球少女です。
その実力と将来性からことし地元・京都に誕生したTリーグチームと当時8歳で異例の契約を結びました。
【6月23日会見の松島美空選手】
「Tリーグで1本でも多く、1セットでもとれるように頑張りたい」
プロとして歩み始めた美空選手ですが、素顔はまだまだ小学3年生。
算数の授業では…
【担任の先生】
「松島さんどうぞ」
【松島美空選手】
「(余りより)割る数のほうが大きくなる、どうですか?」
積極的に回答します。美空選手、お見事です。
授業中に眠気が襲ってきても食らいつくのは、卓球も勉強も同じです。
休み時間になると、マイブームの「ケイドロ」でグラウンドを精いっぱい駆け回ります。
「勉強」も「遊び」も全力です。
学校から帰宅すると、お父さんとの猛練習が始まります。
【松島選手の父・卓司さん】
「合わせるんじゃなくて自分で振るの!」
「年上の選手と戦えないでそんなんじゃ」
【松島美空選手】
「(Tリーグ開幕戦に)出るかわからんけど、強い人の試合を見られたりするのが楽しみ」
「Tリーグで勝つのは難しいけど(五輪で)金メダル獲るにはそういう人たちに勝たないと金メダル獲れないから、負けたくない」
【松島選手の父・卓司さん】
「楽しみ、素直に。(Tリーグという)環境を与えてもらったりとか、刺激をもらえることにワクワクしています」
夢であるオリンピック金メダルのために。お父さんと二人三脚で磨いてきた自分の卓球をTリーグの舞台でぶつけます。
■9歳の“Tリーガー”松島美空選手 残念ながら“最年少出場”おあずけ…トップ選手のプレーを目に焼き付ける
9月11日に迎えた開幕戦。
実は「京都カグラヤイズ」は中国や香港出身の世界トップ選手が多く所属しています。
“史上最年少”での出場が期待された美空選手ですが、この日の出場は見送られました。
【橋本キャスター】
「喜び方がかわいい。誰よりも大きく拍手」
それでもベンチから一生懸命応援し、仲間をサポートします。トップ選手たちのプレーも目に焼き付けます。
【京都カグヤライズ・池袋晴彦監督】
「松島は自分で実力通りのことを発揮して、スタメンを勝ち取ったらもちろん出すべきですけど、まだまだ上に何人もいる状況なので、しっかり勝ち取ってほしい」
【橋本キャスター】
「応援で高い声も聞こえました。どんなことを考えながら応援しましたか?」
【松島美空選手】
「頑張ってほしかった。すごい人たちの試合を見ていい経験になりました」
【橋本キャスター】
「チームメートの外国人選手と何かしゃべりましたか?」
【松島美空選手】
「ニーハオって言った。勉強して色んな国の人たちとしゃべりたい」
“最年少出場”はお預けとなりましたが、まだまだ発展途上の9歳。大きな夢を見据え、また一歩階段を登りました。
(2022年9月12日放送)