京都府にある人気の道の駅で、関西初の“店舗型ふるさと納税”が始まりました。
京都縦貫自動車道にある道の駅「京丹波・味夢(あじむ)の里」。京丹波町の特産品がずらりと並び、年間300万人が訪れる人気の道の駅です。
京丹波町の昨年度のふるさと納税額は、およそ1億3000万円。従来の「ネット通販型」のふるさと納税では、目標の額に達することができませんでした。
【京丹波町 畠中源一町長】
「ここでふるさと納税、例えば1万円していただきますと、3000円の商品券をお渡ししまして、即、このお店で買い物ができるという」
ふるさと納税額を増やすべくスタートしたのが、「店舗型ふるさと納税」。QRコードを読み取り名前などを入力すると、ふるさと納税をすることができ、寄付額の3割分の商品券がもらえる仕組みです。この商品券で、京丹波の特産品の中から返礼品を自由に選ぶことができます。システム運営会社によると、関西で初めての登場です。
【藤代耕平記者】
「実際にわたくし1万円を寄付してみましたので、これから商品券を受け取ろうと思います…すみません、お願いします」
入社6年目の藤代記者、人生初のふるさと納税です。スマートフォンの画面を見せて、1000円分の商品券3枚を受け取りました。
【藤代記者】
「これまでふるさと納税をしたことがなくて…これが初めてなんです」
【京丹波町 畠中町長】
「あぁ、そうですか。“いいもの”選びましょか」
【藤代記者】
「お願いいたします」
畠中町長が、一緒に返礼品を選んでくれることになりました。
【京丹波町 畠中町長】
「これ塩ゆでして食べますと、もう止まらないんですよ」
晩酌が日課の藤代記者。まずはお酒のお供、黒豆の枝豆1000円をチョイスします。
【京丹波町 畠中町長】
「これ立派ですね」
【生産者】
「これは生産者自慢や」
特産の栗も手に取りましたが…
【藤代記者】
「これはちなみにおいくらなんでしょう?」
【京丹波町 畠中町長】
「2200円ですね」
【藤代記者】
「2200円…3000円だと、枝豆と栗の2つは買えないですね」
悩んだ末に町長に選んでもらったのは、黒枝豆(1000円)、大黒本しめじ(500円)、新米(1350円)の3点。あとは、レジで商品券を渡すだけです。
【レジ係】
「合計3081円でございます」
消費税の計算を忘れるという痛恨のミスもありましたが、オーバーした金額は現金などで支払うことができます。
【京丹波町 畠中町長】
「店舗型だと、実際に物を手に取って、自分の目で確かめて買えますからね。安心感があります。これからもっともっと広めていきたいと思います」
京丹波町では今後、他の道の駅などでも導入していく方針です。
(関西テレビ「報道ランナー」2022年9月23日放送)