2023年1月に開催される「大阪国際女子マラソン」。2年後のパリオリンピックへ、大阪からその第一歩がスタートします。
パリオリンピックの代表選考会「MGC」と世界選手権の出場権をかけた「大阪国際女子マラソン」の見どころを、日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトの瀬古利彦リーダーに聞きました。
――Q:今回の見どころ、期待するところは?
【瀬古利彦リーダー】
「コースも12年ぶりに変わって、御堂筋の折り返しがなくなったということで。折り返しって180度ですから、ペースが落ちてまた上げなきゃいけない、すごくリズムが変わるんです。それがなくなったということで、すごく走りやすいコースになったと思います」
そんな大阪の新たな42.195キロに挑む選手が、12月21日に発表されました。瀬古さんの注目は…
「今回そろいましたね、安藤友香選手、佐藤早也伽選手、上杉真穂選手。そして『ダブル前田』、頑張ってほしいね」
瀬古さんが期待を寄せる『ダブル前田』の1人・尼崎市出身の前田穂南選手は、夢だった東京オリンピックに出場するも33位と、納得のいく走りができませんでした。
「まだ26歳ですからね。東京で果たせなかった夢をもう1回、今のままで彼女は終われないと、強い気持ちがあると思います」
そしてもう1人…
「結婚したんですよね。お子さんが生まれて、最高じゃないですか」
地元・大阪のダイハツに所属する前田彩里選手。2020年に女の子を出産し、ママとして挑む初マラソンで、パリへの切符を手繰り寄せます。
「これからはお子さんのためにも頑張らないといけない。そういう強い味方ができたのは強みだと思います。すごく期待しています」
大阪国際女子マラソンは、2023年1月29日に号砲が鳴ります。
(関西テレビ「報道ランナー」2022年12月21日放送)