女子大生タリウム殺人で“新疑惑” 宮本被告の“叔母”からもタリウム検出 3年前に倒れ“意識不明”…現在も回復見込みなし 倒れた3カ月後に叔母の会社を引継ぐ 2023年03月27日
京都の女子大学生が殺害された事件を巡り、新たな疑惑です。
宮本一希被告(37)は、タリウムを使って女子大学生を殺害した罪で起訴されましたが、その後、宮本被告の叔母も長らく意識不明となっていて、血液からタリウムが検出されたのです。関西テレビは、宮本被告と叔母をよく知る人物から話を聞きました。
【宮本被告の叔母の知人】
「聞き覚えのある名前が入ってきたので『え?』と思うと、ご自宅が映っていたわけですから、幼少期からあれだけかわいがって育てられている方が…『本当?』という感じですね」
こう話すのは、女子大学生を殺害した罪で起訴された宮本一希被告の叔母の知人。幼い宮本被告に愛情深く接していたという叔母は、現在…
【宮本被告の叔母の知人】
「意識がない状態で、入院されているというのはお聞きしました」
叔母の血液からタリウムが検出されたのです。
【宮本一希被告】
「僕、宮本一希っていいます。職業はお茶屋を経営しています」
宮本被告は2022年、知人の大学生・濱野日菜子さん(当時21)にタリウムを飲ませて殺害した罪に問われています。
濱野さんは宮本被告と酒を飲むなどしていたところ体調が急変。宮本被告は、逮捕前の調べに対し「2人で過ごしていたら濱野さんの咳が止まらなくなった」と話していましたが、逮捕後は黙秘しています。
一方、捜査の中で、”叔母が意識不明の重体である”ことが注目されました。捜査関係者によると、宮本被告の叔母(61)はおよそ3年前に倒れ、現在も回復は見込まれていません。
容態が急変する様子が濱野さんと似ていたことから警察が捜査を進めたところ、保管されていた叔母の血液からもタリウムが検出されたというのです。
【宮本被告の叔母の知人】
「つらい気持ちでいっぱいです。すごく明るいしハキハキされているし女性らしいし。そういう方ですね」
知人などによると、叔母は不動産会社を経営しながら茶道の先生もしていて、宮本被告は叔母に勧められて舞妓イベントのビジネスを始めたといいます。
そして、叔母が意識不明になってからおよそ3カ月後、叔母の不動産会社を宮本被告が引き継ぎました。宮本被告を知る人は、そのころから様子が変わったと話します。
【宮本被告の知人】
「3万円から5万円ほどの飲食店へ毎日のように訪れたり、有名な店で貸切りパーティをしたり、派手な生活をしていました」
【宮本被告の叔母の知人】
「『それがしたかったの?』という思いはあります。彼女(叔母)がああいう状態で、ちょっと羽目を外す限度が限度ですよね」
警察は、タリウムを一つのキーポイントとして、捜査を続けています。
(関西テレビ「報道ランナー」3月27日放送)