【徳島県知事選挙】自民党県連推薦の現職に 自民党の前国会議員2人が挑む”保守分裂”の選挙戦 過去最多4人が立候補 いまの徳島を変えるのは誰だ!? 2023年04月06日
春らんまん、咲き誇る桜のもとで開かれているのは阿波踊り。伝統文化が息づく徳島県ですが、いま様々な課題に直面しています。止まらない人口減少に加え、県の魅力度や観光者の宿泊数ランキングは最下位争いの常連です。
いまの徳島を変えるため、過去最多となる4人が立候補。
■5期目の退職金辞退し…6期目に挑む 現職・飯泉嘉門候補(62)【無所属・自民県連推薦】
今回の争点は飯泉県政20年の評価です。自民党徳島県連から推薦を受ける現職の飯泉嘉門(いいずみ かもん)候補(62)。
2003年に当時全国で最年少の42歳で知事に当選して以来、5期20年に渡って知事を続けてきました。
2019年から3年間、全国知事会の会長を務め、実績と経験が強みですが、飯泉県政が20年も続いていた批判に対して出馬会見は異例の謝罪から始まりました。
【飯泉候補】
「知事が飯泉である限り知事にものが言えない、話ができない。こうした構造があることに思い至らなかった。まずは心からおわびを申し上げたい。本当に申し訳なく思っております」
5期目の退職金(3120万円)を辞退して6期目に挑みます。
今回のテーマは「原点回帰」。20年ぶりに告示前から街中で立ってあいさつします。
【飯泉候補】
「知事の座にいることではなく、チャレンジャーとしていることによって様々な県民の生の声を直接聞くことができる」
物価高騰で苦しむ県民を支援しようと「プレミアムクーポン」を発行するほか、徳島の経済を活性化させるために「四国新幹線の誘致」などを訴えます。
【飯泉候補】
「4月以降再び電気代が値上がりをする。『もうだめだ、やってられない』こうした声が渦巻いております。県民の皆さんに1日も早くこの困難な状況から脱していただき、安心を実感いただく」
■アリーナの整備と徳島にLCCを誘致 後藤田正純候補(53)【無所属】
無所属で新人の後藤田正純(ごとうだ まさずみ)候補(53)。
2000年から自民党の衆議院議員を8期22年務めましたが、今回は自民党徳島県連の推薦は得ていません。
2021年に後藤田候補が自民党徳島県連を激しく批判したことから、関係が悪化しました。
【後藤田候補】
「なれ合いやしがらみで挑戦しない、バット振らないシュート打たない、得点が入らない。この現状を見て、いてもたってもいられず、国政をやめて徳島に帰ってまいりました」
後藤田候補はこれまでの選挙の常識を変えようと常にカジュアルな服装で活動し、県民の視点に立った政治を目指します。
【後藤田候補】
「政治の常識っていうものが、実はいかに非常識であるか。政治家自身が挑戦しなきゃいけないことを示したつもりです」
さらに後藤田さんはSNSを積極的に使い、「コンサートやスポーツに利用できるアリーナの整備」や「格安航空会社(LCC)を徳島へ誘致する」ことなどを訴えます。
【後藤田候補】
「皆さんのお孫さんお子さんディズニーランドに連れていきたいと思ったら、徳島だけが安い値段で浦安のディズニーランドに行けないですよ。四国にあって徳島にないもの。重要なのは徳島と成田の飛行機の路線です。具体的にいろんな話もしております。ぜひ仕事をさせていただきたい」
■「誠実・公正」を掲げ観光促進や生産品ブランド力強化へ 三木亨候補(55)【無所属】
無所属で新人の三木亨(みき とおる)候補(55)。2013年から自民党の参議院議員を務め、2019年は選挙区が減ることで、候補者が出せない県を救済する「特定枠」で比例当選。
今回、知事選に出るためことし1月に辞職しました。特定枠で得た議席を手放したことに自民党徳島県連は反発し、推薦を見送りました。
それでも出馬したのは…
【三木候補】
「今の徳島の政治、ケンカばっかり、相手の悪口ばっかり、批判をしあう足をひっぱりあう、何も生まれません。徳島で生まれて徳島で育ち、徳島に骨をうずめる私三木亨しかいない」
「誠実・公正」を掲げる三木さん。所属していた二階派の国会議員の仲間たちが応援に駆け付けました。
【中曽根康隆衆議院議員】
「ここにいる三木亨は、多少地味かもしれないけれども、この徳島に間違いなく希望をもたらしてくれる、そういう候補者であります」
【三木候補】
「地味だけども地道にやっていける。それは私しかいない」
三木候補は「観光促進」や「徳島県の生産品ブランド力強化」などを訴えます。
【三木候補】
「今のトップダウンだけでは観光1つとっても絶対に成功しない。私であれば、皆さん方のお知恵を借りて。プライドなんて何もないです。徳島県が良くなるんだったら」
■県民の暮らしと平和を重視 岸田政権の軍拡や増税に反対 正規雇用者増やす 古田元則候補(75)【共産党公認】
共産党公認の新人・古田元則(ふるた もとのり)候補(75)。
【古田候補】
「(元)国会議員が2名と知事ですからね。同じコップの中の争い。同じ土俵での争い、そうさせてはいけないという気持ちで立候補しました」
1968年に共産党に入党し、現在は共産党徳島県委員会の書記長を務めています。唯一の野党系候補として存在感をアピールします。
【古田候補】
「私が立候補して以来、多くの方々が『よく出てくれた』、『これで入れる人ができた』と言っていただいております」
「県民の暮らしと平和を守る」ことを重視し、「岸田政権の軍拡と増税への反対」や「正規労働者を増やす」ことなどを訴えます。
【古田候補】
「3名の候補者は平和について一切発言していません。無責任な態度と言わざるを得ないのではないでしょうか。憲法9条を生かして外交の力で平和をつくります」
立候補の表明は告示の3週間前と出遅れましたが、挽回するため、街頭演説は毎日20回を超え、これまでにおよそ300回行っています。
【古田候補】
「県民の声に耳を傾け、税金の無駄遣いをやめさせ、清潔公正な県政をつくります」
激戦が続く徳島県。投票は4月9日で、即日開票されます。
(2023年4月6日放送)