京都市右京区の北部、「京北」にある宝泉寺。
樹齢50年を超えるしだれ桜が静かにたたずんでいます。
住職の尾池文章さん(64)。寄付してもらった寺の裏山を切り開き、新たに桜を植える取り組みをしています。
【宝泉寺住職・尾池文章さん】
「ここから先は労力足らず、未開発の道」
花が好きだった先代の住職の想いを受け継いでいます。
【尾池文章さん】
「放っておくと大きなカヤ畑になるから、小さい時に掘ると根から掘り起こせる」
6年かけて200本の桜を植えました。
【尾池さんの娘】
「(住職は)後先考えずに行動するタイプなんですけど、だからこそできたんじゃないかな」
【尾池文章さん】
「先のこと考えて、このお寺がしっかりと維持管理できるようにやってる」
【尾池さんの娘】
「そうらしいです」
【訪れた人】
「やっぱり春は桜やもんね、ワクワクしてきて。去年も(寺を)回りましたけど、今年もここまで来られたと。今年のパワーをもらったぞー!と思って」
【訪れた人】
「娘の成長に合わせて大きくなればこの桜もきっとまた大きくなるんで楽しみです。毎年来たくなりますね」
年々、桜が大きくなり、花の数が増え、数年後には「桜の森」になることを夢見ています。
【尾池文章さん】
「このあたりが地盤沈下(衰退)するので、近所の道の駅とかお寺が一緒になって、地域全部の活性化につながるような人の流れができるようになればいいと思います。70歳まで頑張ったらいけるんちゃいますかね」
今はまだ少し寂しいかもしれないけれど、桜の成長がこの地域の未来を明るく照らします。
(2023年4月14日 関西テレビ「newsランナー」放送)