【それ違法です】淡路島のあちこちで“危険な花”「アツミゲシ」が大量自生…麻薬やアヘンの原料となるケシの花の一種 兵庫県が撤去に乗り出す事態で「注意呼び掛け」 2023年05月11日
淡路島でいま、見た目はかれんですが、実は勝手に栽培すると違法になる「危険な花」が島内に大量に自生し、兵庫県が撤去に乗り出す事態となっています。その花は…「アツミゲシ」。麻薬やアヘンの原料となるケシの花です。
それを兵庫県の職員が次々と引き抜いていきます。一見、かれんな見た目なのですが…この花の名前は「アツミゲシ」。麻薬・アヘンの原料となるケシの花なのです。
栽培することは法律で禁止されていて、きれいだからと言って、自宅に持って帰って植えるのは、もちろん違法です。
【近隣の住民】
「植えていたらあかん花、違法な花だと認識している人じゃないとわからない」
ただ、「アツミゲシ」は、繁殖力が強く、今回見つかったのは、全て自生しているもの。探してみると、民家など、身近なところにも生えていました。
【兵庫県洲本健康福祉事務所の職員】
「もう撲滅しかないんです。ひたすら抜きまくるだけなので…まずは知ってもらって、みなさんの知るところになれば、保健所に通報しなくても、みなさんそれぞれ対応していただければそれでいい」
この「アツミゲシ」は、“違法ではない”「ナガミヒナゲシ」にも似ていて、見間違えてしまう人も多いということです。
去年、淡路島では「アツミゲシ」が昨年度より3倍多いおよそ1万3千本、兵庫県内ではおよそ5万9千本が見つかりました。
淡路島ではことしに入り、およそ2200株の「アツミゲシ」が処分されています。
「アツミゲシ」は春に花が咲き、処分しなければ種が飛んでしまい、翌年にはさらに数が増えてしまうということで、全国的にも自生が確認されています。
兵庫県では外など見つけたら保健所や警察に通報するか、自宅に生えているのを見つけた場合は、引き抜いて燃えるゴミで出してほしいと注意を呼び掛けています。
*通報や相談はこちらまで 兵庫県洲本健康福祉事務所(0799-26-2067)
(関西テレビ「newsランナー」2023年5月10日放送)