奈良県の富雄丸山古墳から去年出土した2メートルを超える長大な「蛇行剣」が初めて公開されました。
両手を広げた長さをはるかに超える鉄剣。その長さなんと、2メートル37センチで、古代の東アジアでは最長だということです。
刀の形状がへびのように蛇行していることから「蛇行剣」と呼ばれるこの剣は、去年11月奈良県にある国内最大の円形の古墳・富雄丸山古墳の「造り出し」と呼ばれる部分で発見されました。
同じ調査で見つかった、「だ龍文盾形銅鏡」は既に公開されていましたが、蛇行剣は崩れてしまう恐れがあったため、補強してから取り出し、片側のクリーニングなどを終えて27日の初公開となりました。
古代の東アジアで最長のこの剣は、鞘が木製であることや、一部に赤い顔料が付いていたことなどが新たに分かりました。 今後は剣のもう片面の調査を進めるということです。