これから台風シーズンということで、避難所を使う機会があるかもしれません。もし避難中に停電になってしまったら…という避難への不安に備えようと、進んだ取り組みを行っている関西の自治体を取材しました。
寝屋川市内の中学校では。
【記者リポート】
「避難所となるこちらの体育館には、空調が取り付けられています」
こちらの体育館には2021年から8台の空調機を設置。これは電気ではなく都市ガスで動く空調機なので、災害時、停電しても心配ありません。
さらに…
【寝屋川市教育委員会施設給食課 山口幸宏課長】
「万が一、ガスが止まった場合でもプロパンでガスを供給することによってエアコンが確保できるという形になります」
災害時、もし都市ガスが遮断されてしまったら… 備蓄用のプロパンガスを都市ガスと同等のガスに変換し、空調機に使用することができるという最新のシステム。 これにより災害時でもおよそ72時間、空調を使うことができます。
導入のきっかけは2018年9月、最大瞬間風速58.1メートルを記録するなど、関西で猛威をふるった台風21号。 関西電力管内では一時、およそ225万戸が停電し、暑さが残る中での避難所開設となりました。 その時にはまだエアコンがなく、空調の必要性を感じたといいます。
【寝屋川市教育委員会施設給食課 山口幸宏課長】
「(避難が)長期化するとエアコンとかないと大変なことになると思うので、できるだけ学校の避難所として快適に過ごしていけるような、環境整備に努めていけたらなと思っております」
寝屋川市では避難所となる、ほぼ全ての中学校にこのシステムを導入しています。
■各避難所へのエアコンの設置状況は…?
熱中症の恐れも考えると やっぱりこの避難所にエアコンがあるかないか これ 大きいですよね。 このようにエアコンが設置されている学校はどれくらいあるのか、どれぐらい設置は進んでるんでしょうか?
【関西テレビ 加藤報道デスク】
「皆さん、公立の小中学校が避難先というケースが多いと思うんですよね。文科省の去年9月時点の数字で、エアコンは普通の教室だと95%普及してるんですけど、体育館はまだ15.3%しか設置できてないんですよね。少しずつ増えてはいるんですが、設置費用 はかなりかかりますよね。体育館 広いですからね。なので、費用も国が補助しますとは なってるんですけど、3分の1なんですよ。残りは自治体がどれだけ用意できるかっていうところで差が出てきてるのかもしれないですね」
自分が住んでいる自治体・避難所がエアコンがあるのかどうかを事前に理解しておくというのが大切と言えるかもしれません。
【片平敦 気象予報士・防災士】
「普段、災害が起きていない時に見ておくのも、とても大事ですし、あとは避難所に逃げるだけが避難ではなくて、例えば、知り合いの家とか家族の家とか、そこに避難するというのも一つの選択肢なので、いくつもどこに逃げようかという選択肢を作っておくことは大切ですね」 そういう備えをしっかりしていかなくてはいけないんですが、私たちができる備えというのがこちらです。
■真夏の避難に備える
減災の専門家、兵庫県立大学大学院の阪本教授によると… ・充電グッズは日頃から充電 ・停電しても体を冷やせるもの 例えば、保冷剤であったり、ポータブル・携帯で動くような扇風機であったり、濡れたタオル。こういったものが必要だということです。
【片平さん】
「濡れたタオルで体拭くとスーッとするじゃないですか。暑さ対策として。冷感シートみたいな、汗を拭くシートありますよね。あれも備えておくと、涼しくなるのかなと思います。汗を体に残しておくと。それで蒸発しなくて体に熱がこもることがあるので、きれいに拭いて、しかも涼しく感じる。アルコールですと気化熱を奪うというのがありますから。アルコールのアレルギー等には気を付けていただきたいんですが、そういったものは普段使いできるので、普段から用意しておくといいのかなと思います」
一時的な対策ではなく、日ごろから用意・使用できるものもあるので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
(関西テレビ「newsランナー」2023年8月7日放送)