台風7号が近畿を直撃してから2日がたちましたが、17日も新幹線が一時運転を見合わせるなど混乱が続いています。なぜこれほど影響が長引いているのでしょうか?
【17日午前2時ごろ】 新大阪駅は、未明にもかかわらず、新幹線を待つ乗客でごった返していました。
【午前4時ごろ】 階段の踊り場でスマホ片手に途方に暮れる人。構内でそのまま雑魚寝する人。タクシー乗り場では、数百メートルの行列ができていました。
【午前7時ごろ】 そして17日も新大阪駅では、時刻表を見つめる乗客でごった返していました。
■新幹線 混乱の理由は?
何が原因でこのような事態になったのでしょうか。
東海道・山陽新幹線は16日の始発から通常通り運転を再開していました。しかし午前8時半ごろ、静岡県内で規定値を超える雨が降ったため、三島~静岡間で運転見合わせとなりました。
その後、運転見合わせは、上りの東京~博多間、さらに下りの東京~名古屋間、新大阪~博多間とつぎつぎに拡大。 全線で運転が再開されたのは、午後2時すぎでした。約5時間半、列車が動かなかったことになります。
■広島~京都 10時間の長旅となった人も
17日午前4時ごろ、取材に応じてくれた男性も混乱に巻き込まれた一人です。
【やすべえさん】
「広島から乗りまして、京都まで帰ろうと思って…」
16日午後8時に広島を出発した男性ですが、本来なら2時間弱で京都駅に到着するはずが…
【やすべえさん】
「駅に着くたびや、駅の途中でも、『前の電車がつかえている』とか『駅の中に電車がいっぱいで動けないんです』とかで、しょっちゅう止まったりしてて」
新大阪駅にたどり着いた時には、午前1時になっていました。
(Q.新大阪駅の中の様子は?)
【やすべえさん】
「カオスでしたね。すごくもう、エレベーターが人がいっぱいあふれかえってて、エスカレーターのところも人がどんどん降りてきて。『のけてくれ』みたいな声出してる人もいらっしゃったんで。一歩間違えたら危ないかなと」
結局、男性が京都についたのは午前6時。広島出発から10時間の長旅となりました。
■日付けが変わっても正常ダイヤには戻らず
そして17日は正常ダイヤに戻っていると思いきや…
【記者リポート】
「列車が運休していた影響で、現在も多くの列車で遅れが発生しています」
東海道新幹線と山陽新幹線は17日朝も、上下線の一部の区間で約1時間10分運転を見合わせ。新大阪駅では構内を埋め尽くすほどの人で混雑していました。
【名古屋経由で新潟へ向かう人】
「まさかきょう(17日)もこんなんになるとは思わなかった」
(Q.きょうは大丈夫だと?)「そう。みんな思ってたと思いますよ」
【福島に向かう家族】
「暑い。最悪」
なぜ17日も新幹線の運転見合わせが発生したのでしょうか。
JR東海によると、16日からのダイヤの乱れで最終列車の新大阪駅到着が朝になり、発車の準備に時間がかかったことなどが原因だということです。 東海道・山陽新幹線では、17日午後4時現在も最大1時間半の遅れが発生しています。
(関西テレビ「newsランナー」8月17日放送)