今年は、例年以上の暑さのため日傘に対する意識やトレンドが変化しています。キーワードは、「高性能」と「低年齢化」です。
■きっかけは新型コロナの流行 子どもも日傘を差す時代に
大阪市内で日傘を持つ人に話を聞きました。
【日傘を差している親子】
「必ず差しています」
(Q.日傘がないと過ごせないですか?)
「過ごせないです。何本か持っていて…きょうはコンパクトな方が良いかなと思って、小さめにしました」
【日傘を差している男性】
「脱毛していて、日焼けするとできないので、差すようになりました」
「色素沈着とかしたくないと思って、紫外線がダメってよく聞くので。新しく買ったばかりだったけれど、開いた瞬間に壊れちゃって困っています。日傘は差したい」
日焼けを防ぐため、暑さをしのぐため、さらに、熱中症対策にもなるので、日傘を差す人がますます増えています。そして、子どもたちが日傘を差している光景も…
–Q: どんな時に差す?
【日傘を差している親子】
「暑いとき」
「学校が、2022年から『使っても大丈夫ですよ』って言っていて。こういう感じの使っています」
–Q:傘は自分の?
【日傘を差している別の親子】
「うん!」
「欲しいってずっと言われていたので、買いました」
(Q.どうして日傘が欲しかったの?)
「(学校から)いつも帰る時、暑かったから」
大人だけでなく、子どもも日傘を差すのが、今や常識になりつつあります。
大手傘メーカーのワールドパーティーでは、3年前から、子どものための日傘を作っています。子ども用の日傘を発売したきっかけは、「新型コロナの流行」でした。
【ワールドパーティー広報・中村友香さん】
「炎天下の中、子どもたちが登下校するのをすごく見るようになって。“マスク着用による熱中症のリスクが高まる”っていうのがあったので。子どもたちも日傘を差してもいいんじゃないかなと。大人の特に女性は、自分で日傘を差して、熱中症対策だとか、そういったのをしますけど、子どもは全くなかったので」
けがを防ぐために、傘の先端は丸く加工されています。さらに、視野を確保するため、生地の一部はビニールとなっています。これまで、子ども用日傘は、累計で7000本以上売れました。今シーズン分の商品は、すでに完売だということです。
【ワールドパーティー広報・中村友香さん】
「性別だとか、年齢という垣根がちょっとなくなってきていると思っているので、その延長で、お子さんも日傘を差して登下校する、日常の中でも使うっていうのが、もっと当たり前になっていいんじゃないかなと思います」
■最近の大人用日傘のトレンドは? 高性能日傘がアツい!
一方、大人の最近のトレンドはというと…
【日傘を購入した親子】
「体感も涼しい」
(Q.今までの日傘とどう違う?)
「ほんとに遮光されているなっていうのを感じていて、遮断がしっかりされていて涼しさ感じます」
インタビューに応えてくれた親子は、この夏、注目の「高性能日傘」を購入しました。2人が日傘を買ったのが、兵庫県芦屋市で高級日傘を取り扱う「ロサブラン」。これまでに、累計で40万本以上の傘が売れたといいます。
【RoseBlanc営業マネージャー・中川泰浩さん】
「遮光率100パーセント、紫外線100パーセントカットの生地を使っていますので、お肌の大敵であるシミから守るための傘となっている。また、遮熱効果ですね、暑い天気の中で(体感温度が)15度くらいの差が生じてきますので、発汗が少なくなる」
日傘なしで、外に立つと、頭頂部の表面温度は、赤色で、40度以上となりました。日傘を差してみると、傘のおかげで、頭頂部の温度が上がっていません。
【RoseBlancの高性能日傘の利用者】
「遮光が100パーセントだから、日焼けもしないと思って買いに来ました。日中とか暑い時に出かけると、全然暑さも感じないです、涼しいです」
「差した瞬間にすごく暑さがぐっと軽減されます。やっぱり、素材がしっかりしているので、違うんだなって感じています」
高性能日傘の値段は、1万円を超えますが、たくさんの人が“高性能日傘”を求めているようです。
【RoseBlanc・岡 千秋社長】
「この猛暑はね、加熱していきますし、さりとて外に出ないわけにもいかないので。設立した当時は美容面・紫外線対策っていうのが強かったんですけど、(遮熱が)大きな強みになってきているかなというふうに思いますね」
残暑がまだ続く中、熱中症や日焼けなど危険な暑さから身を守るために、いつも以上に日傘を活用していきたいです。
(関西テレビ「newsランナー」2023年8月25日放送)