奈良・法隆寺の駐車場で撮られた写真。普通の植え込みに見えますが、実はここにロマンが眠っていました。
奈良県斑鳩町にある法隆寺。聖徳太子が創建したと伝えられている世界遺産です。その駐車場の一角にある石で囲まれ、植物が育っていた場所。駐車場の料金所で約20年働く男性もビックリの場所だったのです。
【料金所の人】
「植え込みで単なる花壇や思ってたんやけども。あんなんが出てくるとは思ってなかったね」
出てきた「あんなん」それは…
37点の土器などが出土し、中でも「子持壺」と呼ばれる土器は貴重なものだということです。
昔から“古墳”だという言い伝えがあって、4年前から斑鳩町の教育委員会と奈良大学が発掘調査を実施。 豪族が眠る横穴式石室も発掘され、古墳の中心とみられています。
【奈良大学文学部文化財学科 豊島直博教授】
「隣にトイレがあったり、周りが駐車場だったりして、あまり昔の雰囲気を感じ取るのが難しい場所だと思うんですけれども、それでも6世紀からこうやって遺跡として残り続けてきたところが、奈良のすごいところだなと思います」
調査前はただの植え込みだと思っていたら…古代のロマンが隠されていました。
(関西テレビ「newsランナー」9月8日放送)