岸田政権が掲げる「異次元の少子化対策」について、新たなプランが見えてきました。政府は児童手当の拡充に加えて、3人以上の子供がいる、いわゆる「多子世帯」に大学授業料の無償化を検討しています。
■新たに「3人以上子供がいる世帯の大学無償化案」出る
まず、2024年12月からその対象が16歳から18歳の高校生世代に広げられる「児童手当」について。政府与党は養っている家族の人数に応じて税負担を軽くする「扶養控除」について控除額を引き下げる案を検討していますが、全ての世帯で今より手取りが多くなるといいます。
さらに今、議論になっているのが3人以上の子供がいる、いわゆる“多子世帯”を対象にした新たな方針です。政府は2025年度から3人以上の子供がいる世帯に対し、大学授業料の無償化を考えていて、所得制限を設けず、大幅に拡充するとしています。
【街の人 20代女性】「子供を産む人、増えるんじゃないんですかね」
【街の人 30代夫婦】「『大学の保障厚いから3人目作りましょう』ってなんないですよ、今の状況じゃ。1ミリもそう思わない」
■街では「異次元の少子化」案に賛否いろいろ
政府は教育費の負担を軽減することで、少子化に歯止めをかける狙いですが…
【街の人 20代】「それはありがたい。2人やったら大学行かせられるかなと思うけど、それ以上やったら大学のこと考えたら産めないって声も多いんで。私は4人ぐらいほしい思ってる」
【街の人 50代】「賛成。どんどん子供減ってるし、おじいちゃん・おばちゃんばっかりなっていくし。ちょっとでも援助してあげないと」
【街の人 30代】「『3人』っていうのは『何で』って思う。別に1人目からでもいいじゃないと思う。『よっしゃ大学無料やで。ほな子供産もう』ってなる?(私は)5人も産んどいてアレやけど…」
【街の人 30代】「(無料になっても)産みません。大学(無償化)ごときじゃ産めないですよね。日本って一番お金かかるの教育費なので、塾とか習い事とか、かかってくるんで」
【街の人 50代夫婦】「うちは(子供が)ほしかったけど“できなかった組”。不妊治療もやっていたんですけど、金額とかもハードル高かった。大学とかじゃなくて、結婚しやすいだとか、子供が生まれやすい環境、育てやすい環境とか、根本がズレてんちゃうかなと思います」
【街の人 40代】「この子が大学行く頃まで、絶対続いてるのかなって?20年後ぐらいにやっぱりやめますとかなって、あとでどっかで税金で上げられたら、肩身狭いですよね」
果たして“異次元”な成果を生むのか。家計への影響はどうなるのでしょうか。
(関西テレビ「newsランナー」 2023年12月8日放送)