歩道不法占拠「103個の植木鉢」 動物園職員が「ニュースで見て、ほしいな」 キリンやサイのえさに活用 切りたての葉をさっそく「ぼりぼりスナック菓子みたい」 2024年02月14日
JR難波駅近くのホテル前の歩道に沿って、所有者不明の「103個の植木鉢」が放置されていました。 大阪市は聞き取り調査などを行ったものの、所有者は分からないまま、去年10月に撤去することに。
処分の方法を検討する間、市は植木に水やりをしながら保管してきましたが、ついに13日、“新天地”へと移動させることになりました。
【記者リポート】「職員たちが連携しながら植木鉢をおろしていきます」
植木鉢がやってきたのは大阪の「天王寺動物園」。 植木の大半が「シラカシ」という草食動物が好んで食べる品種だったため、えさとして活用されることになったのです。
【天王寺動物園飼育展示課 西村慶太係長】「(キリンを指して)ハルカスちゃんです。もともと背の高い首で木の葉っぱを食べて生きている動物なので、牧草よりは木の葉っぱの方が餌としてふさわしいのでね。好きな木なので喜んでもらえると思いますけどね」
キリンへの愛を語る、天王寺動物園の西村さんが今回のアイデアの発案者です。
【天王寺動物園飼育展示課 西村慶太係長】「ニュースで取り上げられた時から、この木の種類見て、『ええなあ、ほしいな』と思ってたんですよ。うちで引き取ることになって内心めっちゃうれしいです」
シラカシが大好物だというクロサイのサミアちゃんに、切りたての枝葉をあげてみると… 【天王寺動物園飼育展示課西村慶太係長】「口の先が指みたいにとがっていて、木の枝の葉っぱを取るのに特化した口をしているんですよ。キリンと違って枝もぼりぼりスナック菓子みたいに。いい音させてます、ふふ」
植木鉢の植物は動物園の敷地で植え替えて、倍以上の大きさに育てた後、えさとして活用する予定だということです。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年2月13日放送)