2月27日大阪港に、アメリカ海軍が持つ巨大な軍艦が寄港しました。大阪港にやってくるのはこれで2年連続です。その狙いとは…
■全長約260メートルの軍艦が大阪港に! 格納庫や操舵室など公開
大阪港にやってきた、全長およそ260メートルの巨大な軍艦。その名も、強襲揚陸艦「USSアメリカ」。「上陸作戦の要」とも呼ばれる強襲揚陸艦。大規模な格納庫や、操舵室などが、2月27日、報道陣に公開されました。
【記者リポート】「ここがまさに滑走路のように使われる飛行甲板なのですが、この軍艦には20機以上の航空機が乗せられるということです」
全長43メートルの甲板では有事の際、日本の航空自衛隊でも2024年度中に配備されることが決まっている、最新の戦闘機「F-35B」などが離着陸します。
「アメリカ」は、3月17日まで日本で行われる、陸上自衛隊とアメリカ海兵隊の共同訓練「アイアン・フィスト」に参加する予定です。今回は、訓練を前にした物資の準備や、隊員の休息のために大阪港を訪れたということです。
【強襲揚陸艦アメリカ艦長 マニュエル・J・バルド大佐】「豊かな文化や歴史ある大阪やその周辺の地域が私たちを迎え入れてくれたことに感謝している」
■2年連続の寄港「アメリカ」の狙いとは? 東アジアの情勢が影響か
実はこの「アメリカ」は、2023年も大阪港に寄港していました。フジテレビの能勢上席解説委員は、これだけの巨大な軍艦が2年連続で大阪にやってきた背景には、国際情勢の変化があるのではと指摘します。
【フジテレビ 能勢伸之上席解説委員】「東アジアの情勢が必ずしも良くないという状況にどんどんなっている」
今回の寄港にも、「アメリカ」が有事の際停泊できる場所を、できる限り増やしておく狙いがあると話します。
【フジテレビ 能勢伸之上席解説委員】「(寄港の)経験がないと、海底の地形とかが分かっていなくてうっかり入ったら船の方が傷むということもありえますし」
「アメリカ」は数日間大阪港に滞在し、その後、訓練に向けて出発する予定です。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年2月27日放送)