週末のDeNAとの3連戦で2勝1敗と、首位を奪還した阪神タイガース。
「newsランナー」では関西テレビの橋本和花子キャスターが阪神・岡田監督に直撃取材しました。
インタビューで岡田監督は「1年間で見たら、いまが一番悪い時期」と言いますが、首位なのに「一番悪い時期」とはどういうことなのでしょうか?
岡田監督が阪神の強さの理由を語りました。
【橋本キャスター】「チームの雰囲気、いいですか?」
【岡田監督】「いや、普通、普通」
チームが首位に立っていても、岡田監督は平常心でした。
阪神タイガースは週末土曜日の試合に敗れ、一時は首位の座を譲ったものの、日曜日は、才木投手が完封勝利を挙げ、再び首位奪還。球団史上初めての“アレンパ”へ、好調をキープしています。
【橋本キャスター】「首位を走っていますが、率直にいかがでしょう?」
【岡田監督】「ちょっと不思議なゲームが多いって言ったらおかしいんだけど、終わってみたら勝っていたみたいな」
岡田監督が「不思議」と語る、今シーズンの戦いぶりはデータにもにもあらわれていて、得点数はリーグ2位、失点数はリーグ3位と飛び抜けた成績を残しているわけではありません(5月13日時点)。
【橋本キャスター】「ズバリ、ここまでの成績を残せている理由というのは?」
【岡田監督】「リリーフ陣のがんばりだと思いますね。最後は岩崎とゲラが2人いるので」
好調の理由は、防御率がリーグ1位のリリーフ陣。昨シーズンも守護神を務めた岩崎優投手と、新たに加わった160キロ右腕、ハビー・ゲラ投手がリリーフ陣を引っ張っています。
先週の試合では打たれたものの、この2人がそろって投げた試合は、なんと11勝4分と負けなし。さらに、1点差で勝利した試合がリーグ最多。
【岡田監督】「7回までに相手よりも、1点でも2点でも、(得点が)多ければというのはある。守り勝ちというか、そういうゲームが続いていたので、チームに勢いがつかないような、そういう勝ちが多かった」
今でこそ首位を走る阪神ですが、その滑り出しは、決して順調ではありませんでした。
開幕から25イニング連続無得点という不名誉なリーグ記録を打ち立てると、4月は10試合連続で2得点以下の試合が続くなど、波に乗れない試合の連続。それでも、同一カード3連敗はありませんでした。
【岡田監督】「一番大事な試合で全部勝っている。(同一カードで)2つ負けても、そこでひとつ勝てるというのは、自分たちが去年優勝したという、一番成長した部分。試合展開を読んで、投手が何点で抑えていれば、あと1点ここでとれば(勝てる)とか。試合の進め方が、うまくなった」
さらに上を目指すために、岡田監督も試行錯誤を続けてきました。
負ければ3連敗となる5月5日の巨人戦。5番や6番を打つことが多い、佐藤輝明選手を3番で起用し、3連敗を阻止しました。
11日、首位から陥落し、迎えた12日の試合では、大幅に打順を組み替え、わずか1日で首位奪還。勝負どころでは大胆な選手起用で勝利をもぎとってきました。
【岡田監督】「佐藤がメインで、(打順を)変えている。何とか楽に打たせようというか、休ませたり、打順を変えたり」
【橋本キャスター】「楽に打たせてあげようとは、どういう意味ですか?」
【岡田監督】「あまり勝負どころで回ってこないように、はっきり言うて。オレは3番が一番楽だと思っている。打たなくても4番、5番がいるというか、後ろに強い打者がいるというか、5番、6番がポイントゲッターになる」
現役時代、3番・バースさん、4番・掛布さんの後を打った、岡田監督なだけに説得力のある言葉です。
【橋本キャスター】「佐藤輝明選手の復調も待っている?」
【岡田監督】「それは一番待っているよ!一年間トータルしたら、クリーンナップを通して、打っておかなきゃいけないバッターだけど、オレらが思っている以上に、自分で試行錯誤して、数字も上がっていくというか、そういう気持ちでいるんじゃないか。選手というのは、1年間そんなんの繰り返しよ。調子が悪い時に、どういうふうにして、悪い波を小さくするというか」
日本一に輝いた昨シーズンの5月は、19勝5敗とAREに向けて大きく前進した阪神。球団初の“アレンパ”へ、その戦いぶりに注目が集まります。
【橋本キャスター】「絶好調の5月ですけど?」
【岡田監督】「(貯金が)マイナスにならないように。交流戦までに、あと3つぐらい(貯金が)増えたらいいんじゃないか」
【橋本キャスター】「去年ほど増えなくても?」
【岡田監督】「そんなにうまくいかないよ。そんなに簡単には勝たせてくれないよ」
(※インタビューは5月7日に収録しました)
(関西テレビ「newsランナー」2024年5月13日放送)