きょう6月7日は「緑内障を考える日」。 40歳以上の20人に1人が「緑内障」と言われている中、どう対策したらいいのでしょうか。
■欠けてしまった視野は戻すことができない
【眼科での検診】「黒いところが悪いところ、前回これだったから増えてます」
この日、大阪府交野市の眼科を訪れていたのは56歳の女性です。5年前に緑内障と診断され点眼治療を受けています。
緑内障とは眼の神経が傷つき、自分では気づかないうちにゆっくりと視野が欠けていく病気。40歳以上の20人に1人が緑内障と言われていて、日本の失明原因1位の病気です。
眼の中の”レンズ”「水晶体」が濁る「白内障」と比べて、緑内障が怖いといわれる理由は…
【たおもと大浦アイクリニック 大浦淳史理事長】「欠けてしまった視野は今の技術では戻すことができない」
白内障は手術で改善しますが、緑内障では、一度見えなくなった部分の視力を戻す方法はなく、治療は「進行を止める」ためのもの。
さらに…
【たおもと大浦アイクリニック 大浦淳史理事長】「自分では気づけないのが1つ、痛くもかゆくもない。緑内障の患者の9割はまだ眼科にかかってない。本人が感じるのは相当悪い状態にならないと。右目と左目あるので、片目悪くなっても気づかない」
ものを見るときには左右の目で補いあうため、自分では「見えていない」ことになかなか気づかないのです。
■「眼底検査」と「クロックチャート」の活用を
この女性も…
【緑内障の患者】「眼がすごくかゆくて結膜炎かなにかかなと思って(眼科に)行ったら、『緑内障の走りがありますので』ということで。たまたまみつけていただいた。びっくりして、え~~緑内障って」
緑内障に気づくのに一番効果的なのは、人間ドックなどの検診に「眼底検査」を追加すること。目の神経の状態を確認できるといいます。
さらに、気付く”きっかけ”として使えるというのが、インターネット上にもある、「クロックチャート」。
もしもイラストが見えなくなった場合、その範囲の視野が欠けている可能性があり、病気に気付くキッカケになるということです。
【たおもと大浦アイクリニック 大浦淳史理事長】「治してあげることができたらいいんですけど、治してあげられない。もうちょっと早く来てくれたらよかったなと思いますね」
これを見てハッとしたあなた、ぜひ一度、検査に行ってみてはいかがでしょうか。
(関西テレビ「newsランナー」6月7日放送)