5人目の候補者が名乗りをあげました。
兵庫県知事の失職に伴い行われる「知事選挙」に、日本維新の会が、清水貴之参議院議員を擁立する方針で調整していることが分かりました。
■維新の会が清水議員に出馬要請 自身も出馬の意向
10月2日午後、兵庫県庁に姿を見せたのは、参議院兵庫選挙区選出の日本維新会の清水貴之議員(50)。
維新県議団の総会で11月に行われる知事選への出馬を要請され、自身も出馬の意向を示しました。
【日本維新の会 清水貴之参議院議員】「僕が大好きな兵庫県ですから。これだけ兵庫はいいところなんですよと、前向きにもっと行きましょうよというイメージに変えていきたいなと思っていました」
清水議員は衆議院選挙の兵庫8区にくら替えしての立候補を予定していましたが、知事選への出馬に切り替えることになりました。
【日本維新の会 清水貴之参議院議員】「衆議院とも、どうしたらいいのかなとも考えながら、でもやっぱり兵庫県を何とか変えていきたいなという思い。本当に厳しい選挙になると思うんですけど、戦っていきたい」
■「清水さんにはお世話になった」と斎藤前知事
前回の選挙で斎藤前知事を推薦した日本維新の会は、出馬を表明した斎藤前知事の対立候補として見据えています。
【日本維新の会 吉村洋文共同代表】「維新として(斎藤前知事に)辞職すべきだという意見も伝えて、不信任決議までしたわけですから。維新の責任としても、兵庫県民の皆さんにじゃあ誰がふさわしいのかという選択肢を示すべき」
この動きに対し2日朝、斎藤前兵庫県知事は「清水さんにはお世話になった。自分に何ができるかだけを考えたい」と話しました。
知事の失職に伴い行われる知事選挙には、ほかにも無所属で共産党推薦の大澤芳清さん(61)が出馬を表明。
経済産業省出身の中村 稔さん(62)も出馬を表明し、自民党が支援するか検討しているほか、前尼崎市長の稲村和美さん(51)も出馬する意向を固めています。
すでに5人が立候補を予定し、“乱立状態”の兵庫県知事選挙。10月31日に告示、11月17日に投開票が行われます。