当時2歳の娘に暴行して死亡させた罪に問われていた父親に、先週、逆転無罪が言い渡されたことを受け、3日、父親の弁護団が検察庁に上告しないよう申し入れました。
今西貴大さん(35)は、2歳の娘に対する傷害致死罪などに問われ、1審で懲役12年の実刑判決を受けましたが、11月28日、大阪高裁は逆転無罪を言い渡しました。
【今西貴大さん】「ほっとしました。胸が高鳴る」
■無罪判決受けGPS機器の装着から解放
今西さんは、ことし7月に保釈されるまで、およそ5年半、拘置所での勾留が続き、保釈後もGPSなどにより行動を監視されていました。
しかし、無罪判決で勾留の効力がなくなったため、今西さんはGPSを身に着ける必要がなくなりました。
【今西貴大さん】「だいぶ落ち着きました。胸が高鳴ってたのが収まってきた。(胸が高鳴りが)なくなったから、実感してきてる」
今西さんは判決から3日後、お礼を直接伝えるため、支援者の集会に参加しました。
【今西貴大さん】「やっと無罪の判決をいただくことができました。つらいこともたくさんありましたけど、闘ってよかったと実感しています。皆さんありがとうございました」
■弁護団「彼の人生が歩みを止めたままになってしまうのは、正義に反する」
今西さんの弁護団は3日、大阪高等検察庁に対し上告をしないよう申し入れを行いました。
【川崎拓也弁護士】「20代の最後から30代半ばまで、彼の人生は一歩も前に進めないまま。彼の人生が歩みを止めたままになってしまうのは、正義に反する」
大阪高検は12月12日までに、上告するかどうかを判断することになります。
(関西テレビ「newsランナー」2024年12月3日放送)