1月27日から大阪市内での路上喫煙が全面禁止になります。一体なぜこのタイミングなのでしょうか?
【大阪市 横山英幸市長】「万博でたくさんの人々が大阪にお越しいただきます。大阪もこれからもどんどん世界都市になっていくところもあります。健康被害の問題等もありまして、全面の路上喫煙禁止が決まっているところです」
およそ90日後に迫った大阪・関西万博の開幕に先駆けて、市内全域で路上喫煙が禁止されるのです。
これまで大阪市では、御堂筋や南海難波駅周辺など主要エリアで路上喫煙が禁止されていて、違反者は過料1000円が徴収されるルールでした。 27日からは、市内全域に拡大され、愛煙家たちにとってはおっかねー事態になります。
【秦令欧奈アナウンサー】「御堂筋に来ています。今回大阪市内全域での路上喫煙が禁止になるのを前に、(喫煙者が)どれくらいいるのか調べてみたいと思います」
市の条例に詳しい近畿大学の村中洋介准教授にも協力してもらいました。
【秦令欧奈アナウンサー】「市内全域で禁煙になるのは27日からですが、何が禁止なのでしょうか?」
【近畿大学 村中洋介准教授】「(現在は)禁止エリアの中で紙巻きたばこに火をつけている状態が禁止されています。自転車に乗りながらであったり、立ち止まっていても、歩きながらでもタバコに火がついている時点で禁止となっています」
まずはすでに禁止されている御堂筋で調査します。
【秦令欧奈アナウンサー】「時間は午前10時ぐらい。通勤している方が多くいます。まだ(喫煙している人は)いないですね」
【近畿大学 村中洋介准教授】「正しいことなんですけど」
調査開始から15分。ここでたばこを吸う人はいませんでした。
続いて御堂筋から1本入った路地へ。27日以降は、路上喫煙が禁止されるエリアです。
【秦令欧奈アナウンサー】「黒いダウンを着た男性、たばこを吸っていますね。すみません、27日から市内全域で禁煙になって、過料が取られるのですが、いつも路上とかで吸われたりするのですか」
【男性】「たまに」
【秦令欧奈アナウンサー】「27日からどうですか。やめようとか思いますか?」
【男性】「(路上喫煙を)やめようとは思わないです。カフェとか(喫煙のために)いちいち入るわけにも面倒くさいし、そこまで時間取りたくない」
禁止される27日以降も、路上喫煙はやめないという男性。 ちなみにこの男性が吸っていたのは紙巻たばこですが、27日からは加熱式たばこにも規制が拡大され、禁止となります。
■「1000円でも2000円でも」払うという人もいた一方…今後は路上喫煙をやめるという人が多かった
さらに大阪市内で調査を続けていると…
【秦令欧奈アナウンサー】「27日から違反すると1000円取られちゃいますが」
【男性】「1000円でも2000円でも、知って吸ってるんやから、払いますわ」
その後も路上でたばこを吸う方に話を聞くと…。
【男性】「昼飯食べに来たついでに。天気よかったんで、太陽出てたのでたばこ吸おうかなって」
【秦令欧奈アナウンサー】「27日からは?」
【男性】「やめます」
【男性】「俺、仕事終わったばっかりでな。仕事終わりの一服みたいな感じで自分のことしか考えてなかった」
【秦令欧奈アナウンサー】「やめようと思いますか、路上喫煙」
【男性】「路上は吸わへん。金ないし、(過料の)1000円払う金ないから」
今後はやめるという人が多いようです。
■路上喫煙をしている人が最も多かったのは…
そんな中、今回の調査で路上喫煙をしている人が最も多くいたのは…。
【秦令欧奈アナウンサー】「阪神百貨店の南側、大阪駅前ビル周辺にやってきました。あちらに早速いました」
ビルの入り口前でたばこを吸う人が3人も。
【秦令欧奈アナウンサー】「どうして路上で吸っていた?」
【男性】「(喫煙所の)中がパンパンやったんで」
ビルの中にも喫煙所はあるのですが、喫煙スペースが狭いせいなのかインタビューしている後ろにも次々と路上でたばこを吸う人が、このエリアだけで23人もいました。
今回3時間半、調査して出会った路上喫煙者は44人。 27日以降なら、過料の合計は4万4000円となりました。
(関西テレビ「newsランナー」 2025年1月10日放送)