1月13日は「成人の日」です。
関西の多くの地域で、晴れ着に身を包んだ二十歳の若者たちが集まり、大人として歩んでいく未来への誓いを立てました。
■18歳となる「新成人」過去2番目に少ない109万人
大阪市役所には今年度20歳を迎える25人が集まり、「みおつくしの鐘」を20回鳴らしました。
大阪市では今年度、2万4551人が20歳の門出を迎えます。20歳を迎えた皆さんが生まれたのは2004年度。
2004年のアテネ五輪では…。
【競泳・北島康介さん】「気持ちいい~。チョー気持ちいい」
競泳・北島康介さんさんの名言が流行語大賞になった年でもあります。
総務省によりますと、2025年に18歳となる「新成人」は109万人で、過去2番目に少なくなっているといいます。
■恒例「あべのハルカス」階段上り
そして、大阪では恒例となった「あべのハルカス」の階段上り。
全国から集まった成人56人が、地下1階から60階までの1637段を上ります。たすきにはそれぞれの「大人の抱負」が書かれていました。
【参加者】「『祖母孝行』って書きました。20年間育ててもらったので」
【祖母】「これからはどっか連れていってくれるっていうんで、楽しみにしてます」
【参加者】「『上手に生きる』。大学生になって1人暮らしとか始めたけど、財布落としたりなくしたり、スマホなくしたり、遅刻したり。生きるのにどんくさいことが多いので」
【イベントの司会者】「ハタチのチャレンジ頑張るぞー」
【参加者】「おー!」
■ヒールで登った参加者も「かわいさ重視で」
振袖・袴での参加で、ハルカス年間パスポートがプレゼントされるとあって、着物での参加も11人いました。
【振袖の参加者】「大変です」
1637段の「大人の階段」を上り切った表情は、みなさん晴れやかです。
小学生からの幼馴染み同士で参加した人は…。
【参加者】「楽しかったよな」
【参加者】「ずっとしゃべっていました」
(Qヒールで登っていた?)
【参加者】「そうなんですよ。かわいさ重視で」
「上手にいきる」とたすきに書いた参加者は…。
【参加者】「ちょっとずつ進んでいったらそんなに、しんどかったっちゃしんどかったけど、できないことはないと思ったので、着実にできることを進めていくのが大事かなと思いました」
■京都の式典では二十歳を迎えた”舞妓”が踊り披露
一方、晴れ姿で笑顔を見せるのは、京都市の式典。二十歳を迎える約5500人が集まりました。
舞台で踊りを披露するのは、京都市出身の舞妓、「市ゆき」さん(19)。花街のひとつ「上七軒歌舞会」で修行し、おととし舞妓としてデビュー。ことし二十歳を迎え、”舞妓姿”で参加し、同級生の前で披露したのです。
【上七軒歌舞会 市ゆきさん(19)】「ものすごい緊張してたんどすけど、皆さん温かい拍手で見送っとくれやした。ガチガチどしたけど、すごい楽しく踊らさしてもらいました」
■震災から30年の神戸「しあわせ運べるように」を合唱
そしてノエビアスタジアム神戸には、二十歳を迎える神戸市民約8800人が集結しました。
【参加者】「身近ですけど、父とか母みたいにかっこいい大人になっていきたい」
【参加者】「医療系の仕事に就く予定で、人の役に立てるようなお仕事で頑張っていきたい」
今月17日で阪神・淡路大震災発生から30年となる神戸。
式典では、復興への願いを込めた歌「しあわせ運べるように」を作者・臼井真さんの指揮で合唱しました。
そして最後は神戸市出身の先輩、フィギュアスケートの坂本花織選手(24)がエールを送り締めくくりました。
【坂本花織選手】「20代、楽しんじゃいましょう、イエーイ」
それぞれの決意を胸に新たな一歩を踏み出します。