1月26日(日)に開幕する大阪国際女子マラソン。
3度の優勝を誇る、松田瑞生選手は、2大会連続でオリンピック出場を逃した悔しさを胸に、再び世界を目指します。
今年の元日。松田瑞生選手は、新たな決意で新年を迎えていました。
【松田瑞生選手】「今年のテーマ?笑顔じゃない?去年泣いてたし。笑顔あふれる1年」
■「陸上を好きで終わって欲しい」監督からかけられた言葉
大阪市出身で、大阪国際女子マラソンでは、通算3度の優勝を果たしました。
しかし、東京オリンピックは補欠。パリを目指した去年は、高校の後輩である前田穂南選手が日本新記録を打ち立てる裏で3位。オリンピックの舞台に立つことはできず、引退も考えました。
【松田瑞生選手】「責任感っていうのは自分の中ではプレッシャーになっていて、その期待に応えたいって気持ちと、それだけの努力が必要だということで、走ることが嫌いになっていたかなって思います」
そんな中、松田選手を10年以上指導する山中美和子監督からかけられた言葉がありました。
【ダイハツ陸上競技部 山中美和子監督】「陸上を嫌いにならないで、好きで終わって欲しい。勝負とかではなくて、違う目標・目的をしっかり立ててレースに出ることをやってみてもいいかなって思って」
■一から見直した“自分の走り” 世界で戦えることを改めて証明
松田選手は、プレッシャーのかかるレースから離れ、自分の走りを一から見直すために、1カ月でおよそ1400キロもの距離を走りました。すると、その気持ちに大きな変化が訪れていました。
【松田瑞生選手】「基礎から作り直したんで、楽しいなって純粋に思えた自分がいました。久しぶりに」
挫折からはい上がった松田選手は、去年9月のベルリンマラソンで、およそ2年8カ月ぶりに自己ベストを更新。世界で戦えることを証明しました。
■「最後は笑顔で終わりたい」
去年、日本新記録が生まれ、悔し涙を流した大阪で、再び世界への挑戦が始まります。
【松田瑞生選手】「世界の舞台に立つ代表権をとりにいく最後のレース。初マラソンを走ったのも大阪。最初にスタートした場所で、最後は笑顔で終わりたい気持ちが強い」
(関西テレビ「newsランナー」 2025年1月21日放送)